第一DCリニューアル(続き)

販売店から実家に直送していたラック。楽天で買ったラック。いやシャレでなく。

ほどなく夏休みに入ったので、早速組み立てました。

1DC-after

リニューアル後の第一DC

定番のルミナスです。セット品が割安ですので、天井突っ張りセットをサイズ違いで2つ並べて設置し、その間にオペレータ用(笑)のシェルフを追加しています。LCDモニタは木製シェルフに、キーボードとマウスはスライドシェルフにしました。これでサーバが増えても当面は心配ありません。(増やすな)

この天井突っ張りセット、最近仕様が変わったようで、ちょっと前までは古い仕様の流通在庫しかなく、買いにくい状態でした。2011年8月現在は新仕様品が多く出回っているようで、今回も新仕様のものを購入しています。

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キーボードはこれです。

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第一DCリニューアル

実家の自分の部屋に、このwordpressを動かしているサーバなどが置いてあるので、ネタ的にはここを第一DCと呼ぶことにします。DCが何を意味するかは、クラスタによって解釈が異なります。(などと余計わかりにくい書き方を)

この部屋にはブラウン管ディスプレイが2つあり、1つは現役で使っているナナオの FlexScan T766(19インチ)、もう1つはソニーのVEGA(21インチ)です。後者は、今は亡きVEGAブランドで発売された最初のパーソナルサイズの平面トリニトロン管テレビで、ものすごく重く、もちろんアナログチューナーしか載っていません。アナログ放送が終了したため、すでに外部チューナー無しでは砂嵐しか映らない状態でしたが、ここではテレビを見る機会がほとんどないので、慌てて買い換えようとは思っていませんでした。

しかし、T766がわりと電気食いで、昨今の節電の流れに乗り遅れている感があったため、これら2つのブラウン管装置を、1つのLCD装置で置き換えることにしました。

フルHDで、21~24インチ程度で、地上デジタルおよびBSデジタルのチューナーを搭載しているLCDモニタ、という条件検索をかけると、これしか選択肢がないという…。値段も27,000円程度ということで、早速注文しました。いわゆるPCモニタという分類ではなく、LCDテレビにPC入力端子(D-subまたはDVI)が付いているものだと、AQUOS LC-22K5 という選択肢(これはDVIは無くD-subのみですが)もあったのですが、品薄で納期が長く、値段もやや高めなことと、そもそもテレビはあまり見なくてPCモニタ用途がメインなので、このような選択になりました。DVI入力もあるし。でも、LCDパネルがIPSやVAのものがあるなら、そっちにしていた可能性が高いです。このサイズだと価格帯も下げざるを得ないのか、TNパネル以外の製品は見当たらないのが残念です。

これに繋ぐPCもまた古いもので、ビデオコントローラは intel 82915G チップセットに内蔵のもの。でもDVIではなくアナログRGB(D-sub)です。残念。このチップセット内蔵ビデオコントローラの Windows 7 用の新しいドライバはもう提供されませんが、2Dだけであれば従来のドライバでぎりぎり 1920×1080 ちょうどまで表示できるので、それを使っています。

テレビとしても普通に使えることを確認したので、これで、重くて熱くて嵩張るブラウン管を撤去できます。次はラックのパーツを注文するフェーズに進みます。

ロサンゼルス市内ミニ観光

2011年7月現在、日本からシリコンバレー界隈に行く場合、サンノゼ国際空港(SJC)への直行便は無い(少し前のごく短い一時期だけ就航していたらしいですが)ので、一般的にはサンフランシスコ国際空港(SFO)に降ります。そこからサニーベイル/サンタクララ/サンノゼまで、高速道路で1時間ぐらいなので、東京都心と成田空港ぐらいの感覚です。

今回は諸般の事情(笑)により、成田からロサンゼルス国際空港(LAX)に降り、USの都合でそこで入国審査、国内線に乗り換えてSJCに向かうコースです。

今回乗ったSQ12便は、オールダブルデッキのA380で、空間に余裕があります。超大型なので、乱気流などでもあまり揺れず、それでいてエンジン音は静かです。さすが最新技術の粋を集めた機材です。私は諸般の事情(再掲)によりビジネスクラスに乗りました。エコノミークラスで3-4-3の10列配置であるところ、ビジネスクラスでは1-2-1で4列しかないという余裕ぶり。これは、シートをフルフラット形態にしたときに、乗客はやや対角線方向(笑)に寝る形になるため、幅に余裕を持たせているからですね。おかげで、着座形態のときは腰回りがスカスカになるので、安定させるための固めのクッションが置いてありました。

LAXに着いて、入国審査を終え、一旦荷物を受け取って、それをトランジット用のコンベアに預けたら、乗客自身はそれぞれの国内線ターミナルに向かいます。今回の往路はUA(United)で、LAXのターミナルでいうと Terminal 7 もしくは 8 になります。チケットには Terminal 8 と書かれているので、そこを目指します。SQ12 が着いて入国審査を受けた国際線用の Tom Bradley ターミナルと、国内線の Terminal 8 は、LAXターミナルの西端と東端に位置し、徒歩だと15分ぐらいかかります。時間には余裕があるので、のんびりと出発階の外を歩いて向かっていると、”Terminal 5-8″ というLED表示のシャトルバスがきました。歩いてもいいのですが、話のネタにと、Terminal 5 からそれに乗りました。Terminal 7 まで来て、次だなと思っていたら、なんとバスは空港の外へ…。どうも Terminal 8 は後になって増築されたようで、バス停としては 7 までしか無く、8 に行くには 7 で降りてそこから歩くという罠が orz。バスのLED装置には、よく見ると “Terminal 5-8” と “EMPLOYEE” が交互に表示されています。これは、空港従業員用の駐車場とターミナルを結んでいるシャトルバスだったのでした。そのまま駐車場まで乗って行けば、折り返しになって戻ってくるだろうと予測して、慌てず騒がず車窓を楽しむことにしました。そうしたら駐車場がこれまた広い。駐車場内だけで、バスストップが5箇所ぐらいありました。終着地点には予想どおり同じバスが溜まっていて、Terminal 1-4 と 5-8 の二系統の発車場所になっていました。乗っていたバスも、ほどなく Terminal 5-8 として発車し、今度は無事に Terminal 7 で降りることができました。空港周辺1.5周のバス旅でありました。

Terminal 8 で待っていたのは、スカイウエスト航空のCRJ200機材。LAX の United Express 便はほとんど(全部?)SkyWestの運行なのですね。CRJ200は、2-2配列の50人乗り。真ん中の通路は狭く、天井高も低く、首を曲げないと立てません。シートももちろん狭く、膝が収まりません。ハイデッカーになる以前の観光バスのようでした。地元の人たちも、バス替わりに使っている感じです。隣に座っていた若者の手荷物はスケボーのみ。当日は独立記念日でしたから、サンノゼ周辺からロサンゼルスに日帰りで遊びに行った帰りなのかな、などと想像していたりしました。

シリコンバレー

ということで、US西海岸に来ています。蒸し暑い日本とは違って、じつに爽やかな気候です。昼間は32℃(華氏90度)を超えたりしますが、湿気が少ないのであまり汗が出ません。夜は20℃(華氏68度)ぐらいになります。とても眠りやすい気温です。

膝が入らないという問題(笑)があるので、前後シートピッチが広いANAのプレミアムエコノミー席を予約したら、これがすごく高くて、予算部門が渋るというトラブルがあり、結局サンフランシスコ空港ではなく、ロサンゼルス空港経由のサンノゼ空港行きチケットになりました。シンガポール航空の成田→ロサンゼルス行きSQ12便の機材が7/1からA380になり、そのキャンペーンなのかとても安かったのです。1-2-1配列の豪華ビジネスクラス(でもキャンペーンなので安い)です。

シートがフルフラットになる恩恵で、ロサンゼルスまでは熟睡。乗り換えにやや手間取って(この詳細はまたあとで)、サンノゼ行きUA6519便の機材はボンバルディアCRJ200という小さな50人乗りのジェット機。もちろんエコノミークラスのみで、とても狭いです。膝が閊えます。これを1時間耐えて、ノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港に到着。ここからホテルまではクルマで10分程度です。

ホテルは、やや品質が悪いものの、無線LANが無料で使えます。ベッドはクイーンサイズで幅は十分なのですが、縦が足りないので例によって対角線方向に寝ています。

国際運転免許証

近々出張がある予定なので二俣川に行ってきました。通勤定期の範囲で、ぶらり途中下車です。混雑を避けて、平日の8:40amに行きました。窓口はその10分前の8:30から開きます。国内のほうはすでに行列でしたが、国際(国外)のほうの窓口には誰も並んでおらず、申請書類を出したら整理番号4番の札が来ました。サクッと受け取って、職場に向かおうと思ったところ、JRがまともに動いていないという情報が。チャンスとばかりに(笑)、午前中に職場に着くのは諦め、文字通り「ぶらり途中下車」で散策をしたのでした。

職場が大崎駅直結になって、歩く距離が減っているので、久しぶりにたくさん歩いた感じです。今回は大井町駅から大崎駅までを歩いてみました。JR東海道線の東側を線路沿いに北上する細い路地があります。自転車がすれ違うのもやっとぐらいのとても狭い道なのに、人通りは多いです。ドラッグストアのクリエイトが結構大きい店を出していたり、飲食店も結構たくさんあります。進んでいくと、さらに道が細くなって、最終的には下りの階段に。線路の反対側にあるJRの大きな車両基地もよく見えるし、ブラタモリみたいな感じでおもしろかったなー。

出張先は、いわゆるシリコンバレー界隈で、二酸化炭素排出の規制が厳しいカリフォルニア州。ちょっと調べてみると、レンタカーもプリウスが人気のようです。ハイウェイにも低公害車専用レーンがあるぐらいだからなあ。

ML115

hp社の ProLiant ML100 系列は、Intel CPU の ML110 はまもなく G7 に世代が移ろうとしていますが、AMD CPU の ML115 は G5 で止まったまま。たぶんラインナップ戦略を変えたみたいなので、もう新しいのは出ないんじゃないかな。

そんな ML115 ですが、例によって1万円以下になったときにいくつか購入しており、このページを含む http サービスや各種 ML サービス、PT2 や REGZA の動画置き場などが稼働している FreeBSD サーバとして使っています。

今回、家族から PC 新調の相談が来たので、適当な GA を載せて Windows 機にし、64bit 版の評価を兼ねて貸し出すことにしたのですが、ML115 関連の wiki にも載っているように、このシリーズは、メモリをたくさん積むと GA がうまく動かないことがある、というより動くパターンのほうが少ないのです。まあ、そういう癖のある子を手懐けることも醍醐味のひとつではあるのですが (笑)。

ということで、うまく手懐けることができた組み合わせを紹介しておきます。

  • hp ProLiant ML115 G5 (BIOS および BMC firmware は最新版)
  • Silicon-Power DDR2-800(PC2-6400) 2GB×4枚
  • PALiT GeForce 8400GS 256MB PCI-Express x16 (NE2G84S00826-2186F)
  • USBスピーカー
  • HDD、DVDドライブ、キーボード、マウスは本体にセットされていたもの
  • モニタは別途用意してもらう

本体: ML115 G5

メモリ:

グラフィックアダプタカード(GA): PALiT GeForce 8400GS 256MB

USBスピーカー:

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概算で、ML115G5本体が10k、メモリが8GBで9k、GAが3k、ここまでで22k。これだけでも十分使えますが、音が出ないと寂しいという意見(笑)もあり、ML115には音源は載っていないので、お手軽サウンドデバイスとして、音源内蔵タイプのUSBスピーカーを追加。これが1kで合計23k(23,000円)。

まずメモリを2GBだけ挿して、Windows 7 64bit(x64) with Service Pack 1 をDVDブートしてインストール。HDDから上がってきたらデバイス13を無効にして、nVidiaから最新版の統合ドライバを拾ってきてインストール。一旦shutdownして、メモリを8GBに増やし、ドキドキしながらOS起動。という流れでした。不明なデバイスが一個あるけど、これは気にしないでおきます。

PALiT の GA はものすごく安いですが、この GeForce 8400GS に関しては今のところ不満はありません。

増殖

震災の影響で開催を延期していた、秦野高校吹奏楽部の第31回定期演奏会が5/5(祝)に開催されました。新一年生も加わって、まるまる4学年が出演するという異例の演奏会。高校生(と卒業したての大学一年生)が合わせて73人、ゲストプレイヤーと指揮者を入れると総勢80人が出演し、大盛況でした。

その新一年生は30人以上入部し、三学年合わせて、久々に60人を超える大所帯となっています。これは嬉しい増殖。

嬉しくないほうの増殖は、自宅の蔵書。マンガや雑誌は買っていないので、いわゆる「書籍」中心ですが、最近は子供の絵本も増えてきています。さらには職場のビルが引越したので、そのタイミングで職場に置いていた技術系の本(たいてい厚い)を大量に持ち帰ったため、本棚に入りきらなくなってしまいました。

そこで新たに本棚を購入。この家に引っ越してきたときは、以前のマンションで使っていた本棚をそのまま持ってきて使っていたため、この家の間取り事情に合わせた本棚を購入するのは初めてです。

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実家が近いのをいいことに、大量のCDはほとんど実家に置きっぱなしなので、ここでは本棚にCD/DVDラックとしての役割も持たせます。大判スコアなどもあるため、奥行きが無駄にならないように、スライド式を購入。ちょうどピアノ(といっても KORG LP-350 ですが)の横に収まるサイズ。

今はこれでちょうどいい大きさですが、子供たちが成長するにつれ、すぐ足らなくなるのでしょうね…

RS-232C

AHCI や TRIM といった新しい技術から一転して、いわゆるレガシーなポートの代表格であるところの RS-232C の話を。

詳しい説明は Wikipedia などを見ていただくとして、サーバやネットワーク機器などのメンテナンス用には使い勝手がいいため、まだしばらくは生き残ると思われます。この Serial インタフェースの大御所は、子孫(笑)の USB, SATA, SAS などといった Serial な規格が猛烈に高速化している中で、じつは人間の手作業においては必要十分な速度を持っているのですね。

メンテナンス作業に GUI が前提となる Windows などの OS の場合は、VGA(Dsub-15pin)ポートに(それなりのグラフィック表示が可能な機能と大きさの)アナログモニタ、PS/2 もしくは USB ポートにキーボードとマウス、という3つのデバイスを接続する必要がありますが、CUI で済む OS の場合は基本的に文字端末とキーボードだけでいいので、デバイスとしては低速な Serial 接続の端末だけで済みます。ケーブル1本で済むという「使い勝手の良さ」が生き残っている理由の一つでしょう。

家の FreeBSD サーバでも活用しているので、OS 側の設定をメモ的に。BIOS 側は “Console Redirection” とかそのあたりを有効にしておけばなんとかなります(てきとう)。速度を指定できるなら無難に9600bpsで(てきとう)。以下、FreeBSD 8.2-RELEASE の例です。

/etc/ttys (一部書き換え)

ttyu0  “/usr/libexec/getty std.9600”   dialup  off secure

ttyu0   “/usr/libexec/getty std.9600”   vt100   on secure
#ttyu0  “/usr/libexec/getty std.9600”   dialup  off secure

/boot/loader.conf (追記)

console=comconsole

/boot/boot.config (なければ新規作成)

-Dh

このように設定して OS 再起動すれば、boot loader メニューを抜けた後、つまり kernel が読み込まれた後の表示から、RS-232C ポートを使って入出力できるようになります。さらに BIOS の Console Redirection がうまくいっていれば、それこそ最初のメモリカウントから表示され、BIOS setup 画面に入ってカーソル移動なんかもできると思います。

端末側は、VT100 そのものはもう買えないので(笑)、エミュレータを使います。Windows で動く端末エミュレータとしては TeraTerm や PuTTY などがあります。端末側も FreeBSD なら、tip コマンドや cu コマンドなどが使えます。このような一般的な PC を端末として使う場合は、ストレートではなくクロス(リバース)の接続ケーブルを使います。

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もっと安いものもありますが、消耗品ではないですし、イザというときの機材なので、まあ600円ぐらいは出してもバチは当たらない(笑)でしょう。

TRIM

憧れの続きを(笑)

とはいえ、AHCI 化が終わっているので、ネタとしては少しだけです。SSD の寿命を延ばす効果があると言われる TRIM 機能を使ってみます。Windows では Vista 以降の NTFS、Linux では新しめの kernel の ext4 で使えるようで、FreeBSD では2010年の暮れに、UFS の TRIM 対応が 9-CURRENT に入りました。明けて2011年の1月下旬には 8-STABLE へも MFC されています。

ちょっと前の記事で、ahci.c だけ 8-STABLE から借用していますが、TRIM 関連はコマンドもいくつか更新しないといけないので、ここは思い切って全部 8-STABLE にしてしまいます。準備としては ports の devel/subversion-freebsd を入れて、適当な場所に stable/8 を svn checkout し、make world。OS を入れたばかりなので、mergemaster はほとんど反応しませんでした。サクッと 8.2-STABLE の環境に置き換わって、tunefs -t [enable|disable] が使えるようになりました。

あとは、一旦シングルユーザモードに落として、/(root) 以外を umount しつつ tunefs -t enable し、サーバごと再起動。これで /(root) 以外は TRIM が有効になりました。

# dumpfs /home | grep trim
flags   soft-updates trim

SSD の低レベル情報は見ていないので、本当に効いているのかは、まだわかりません(汗

AHCI

安価な Serial ATA HDD でも本格的な Command Queuing を使えるという、いわゆる SATA NCQ に憧れていた(大袈裟)わけですが、これは AHCI で使える機能。自宅のメイン PC は 2004 年発売で AHCI には未対応ですが、SSD にシステム (Windows 7) を入れたらまったく快適になったので、じつはそれほど積極的に AHCI を使おうと思う状況でもありませんでした。でも最近、やっと使えそうな環境を入手したので、早速 AHCI を試してみました。

hp 社の ProLiant ML110 G6 の Core i3 モデルが、例によって NTT-X Store で格安販売されていたので、それを購入。ええ、ちょっと前の記事(3.5インチHDDが6台とかなんとか)は、これのことです(笑)

このPCサーバは Intel 3420 チップセットを採用しており、AHCI コントローラの先に SATA ポートを 6 つ備えています。BIOS を見ると、AHCI モードと IDE 互換モードを切り替えるメニューがありましたので、これを AHCI モードにします。これだけだと、3.5インチ HDD を 6 台繋いだらポートが全部埋ってしまいますので、SSD と DVD ド ライブ用にあと 2 ポート増やすべく、ASRock 社の SATA 拡張カードを購入しました。

なんだかすごく安いです。 こちらは Marvell 社の AHCI/SATA コントローラ 88SE9123 を搭載、6Gbps を 2 ポート持つ PCI-Express x1 カード。同じ 2 ポートで一世代前の SiliconImage 社の 3Gbps カード(SiI3132搭載)より、こちらのほうが安いという謎。これを ML110G6 の PCI-Express x1 ポート(マザーボード側のコネクタ形状は x4 のもの)に挿して、FreeBSD/amd64 8.2-RELEASE をインストールしてみます。

CD-ROM から kernel を起動する際のメニューで 6 を選択して boot を中断し、load ahci としてドライバを追加したら、boot として起動処理を再開。こうすると、その後のインストーラでのストレージ選択の際に、AHCI to CAM 特有の ada というデバイス名が表示されます。増設した Marvell 側を先に見つけるようで、先頭の ada0 は Marvell 側に接続したデバイスになります。せっ かくの 6Gbps なので、システム領域(と、ZIL領域)に使う予定の SSD をそちらに繋ぐことにしました。

インストールは問題なく完了し、SSD から FreeBSD が上がってきました。最初の一回だけは、まだ ahci ドライバを自動的には load しないので、CD-ROM boot の時と同様に boot の途中で load ahci してやる必要がありますが、それで起動してきたらすかさず loader.conf に ahci_load=”YES” と書いておけば、その次からは自動的に ahci ドライバを組み込んで起動するようになります。

ここでひとつ問題が発生。Marvell 側の SATA/AHCI ポートは、上下に2段(下段は eSATA と排他)という形状になっています。下段のポートが先に認識される(若い番号になる)ので、システムを入れる SSD は下段に繋いでいます。こちらは特に問題なく AHCI デバイスとして使えるのですが、上段のポートに繋いだ HDD が認識されないという現象が。ちなみにこの HDD は、例によって(笑)WD20EARS という2011年4月現在では一番人気の 2TB 玉。Intel 側の SATA/AHCI ポートに繋げば問題なく ada なデバイスとして認識されます。

# ML110G6 に内蔵されていた VB0160EAVEQ/HPG0 という 160GB 玉が、なぜか Marvell でも Intel でも ada デバイスとして認識されず、ahci ドライバを無効にして ata ドライバ(IDE互換)だけにすれば ad デバイスとしては使えるという謎の現象というか仕様だったのはまた別の話。なんだこれ。cam ドライバかな。面倒なので深く追求せずに別の PC に持って行って IDE 互換で使用中。

## 面倒だけどなんか悔しいので調べてみると、2011年4月現在の stable/8/sys/cam/ata/ata_xpt.c では認識されそうな雰囲気も。でもまた復帰させるのが面倒(笑)

dmesg を見ると、こんな記述が。

ahci0: <AHCI SATA controller> port …snip… mem …snip… irq 16 at device 0.0 on pci16

atapci0: <Marvell 88SE912x UDMA133 controller> port …snip… mem …snip… irq 17 at device 0.1 on pci16

ahci1: <Intel 5 Series/3400 Series AHCI SATA controller> port …snip… mem …snip… irq 18 at device 31.2 on pci0

pci16 のデバイスが SATA に加えて UDMA133 としても認識されている。ドライバが atapci なので、どうやら ATA(IDE) コントローラとしても見えているようだ。そして ada1 として認識されるはずの HDD が見えない。ついでに AHCI のほうはベンダ名(Marvell)がない。achi1 が Intel 側なので、achi0 は Marvell のはず。もしやと思って、GENERIC をコピーして、

nodevice      ata
nodevice      atadisk         # ATA disk drives
nodevice      ataraid         # ATA RAID drives
nodevice      atapicd         # ATAPI CDROM drives
nodevice      atapifd         # ATAPI floppy drives
nodevice      atapist         # ATAPI tape drives
nooptions    ATA_STATIC_ID   # Static device numbering

device          ahci            # AHCI

と、ahci ドライバを有効に、ata ドライバを無効にして buildkernel/installkernel し、この kernel で再起動してみたら、ata/UMDA133 のほうは消え、HDD も無事に ada1 として認識されました。やはり ata ドライバが邪魔をしていたようです。

ada0 at ahcich0 bus 0 scbus0 target 0 lun 0
ada0: <CSSD-SM60NS1Q 3.1.0> ATA-8 SATA 2.x device
ada0: 300.000MB/s transfers (SATA 2.x, UDMA6, PIO 8192bytes)
ada0: Command Queueing enabled
ada0: 57241MB (117231408 512 byte sectors: 16H 63S/T 16383C)
ada1 at ahcich1 bus 0 scbus1 target 0 lun 0
ada1: <WDC WD20EARS-00MVWB0 51.0AB51> ATA-8 SATA 2.x device
ada1: 300.000MB/s transfers (SATA 2.x, UDMA6, PIO 8192bytes)
ada1: Command Queueing enabled
ada1: 1907729MB (3907029168 512 byte sectors: 16H 63S/T 16383C)

ちなみに ada0 として見えている SSD は、60GB クラスとしてはお買い得な CSSD-SM60NS1Q (SandForce SF1222 コントローラ) です。2011年4月現在で7,000円台。

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これでようやく、HDD に有効な、憧れ(笑)の Command Queuing が enable に。でもまだ ahci ドライバがベンダ名を表示しないので、ことのついでに、9-CURRENT からの MFC で、まさにこのための更新(定義追加)があったばかりの ahci.c 最新ソースを 8-STABLE から持ってきて、再度 build/install/reboot など。

ahci0: <Marvell 88SE912x AHCI SATA controller> port …snip… mem …snip… irq 16 at device 0.0 on pci16

ベンダとコントローラチップが表示されるようになりました。まずはめでたし。じつは、pciconf で見えるこのカードのデバイスIDを Google 様にお伺いしたところ、svn.freebsd の ahci.c がひっかかったのでしたw

そうそう、このように kernel に明示的に ahci ドライバを入れた場合は、loader.conf の ahci_load=”YES” は不要なので消しておきます。

とりあえず今日はここまで。次はもうひとつの憧れ(笑)であるところの、TRIM を使ってみようと思います。