船旅

様々なタイミングが北海道への船旅を示唆していたため、夏休みにそれを敢行および観光した話。

  1. 猛暑なので涼しい北海道に行きたい
  2. 昨年まで毎年夏に利用していた会社の直営保養所がすべて閉鎖となった
  3. そのかわりに提携保養所としてのホテルや旅館が増えた
  4. 北海道内の宿も一気に選択肢が増えた
  5. おりしも子供たちから「飛行機に乗ってみたい」というリクエストが上がっていた
  6. いっぽうで大型客船での船旅ブームも到来していた
  7. のんびり船旅というのも良さそう
  8. 北海道内の移動にはクルマが必要
  9. それならフェリーでクルマごと行くのがいいのではないか
  10. 国内フェリーの多くは未就学児については無料
  11. 来年は末っ子も小学生になり、この恩恵を受けられるのは今年が最後
  12. このあたりの高校の修学旅行はだいたい沖縄(たまに北海道)なので、遠からず飛行機に乗る機会が来る

ということで、今年は船だろうという示唆が多かったため、船で北海道に行ってまいりました。出発→船中泊→旅館泊→旅館泊→船中泊→帰宅 という4泊5日の旅です。

東京圏からクルマごと北海道に渡りたい場合、選択肢となるフェリー航路は以下の9つです。(2018年8月現在)

区間運航会社便数(往復)所要時間
最早
最遅
通常期の運賃[円]
4~5m車1台
個室利用
大2+小2+幼1
船舶名
大洗〜苫小牧(西)三井商船フェリー週12便17h45m
19h15m
71,060さんふらわあさっぽろ
さんふらわあふらの
さんふらわあしれとこ
さんふらわあだいせつ
仙台〜苫小牧(西)太平洋フェリー1日1便15h00m
15h20m
67,400いしかり
きそ
きたかみ
新潟〜小樽新日本海フェリー週6便16h15m
16h30m
60,700らべんだあ
あざれあ
秋田〜苫小牧(東)新日本海フェリー週6便10h30m
12h05m
80,500らいらっく
ゆうかり
宮古〜室蘭川崎近海汽船1日1便10h00m56,000シルバークイーン
八戸〜苫小牧(西)川崎近海汽船1日4便7h15m
8h30m
50,000シルバープリンセス
シルバーティアラ
べにりあ
シルバーエイト
青森〜函館青函フェリー1日8便3h30m
4h00m
23,760はやぶさ
あさかぜ21
3号はやぶさ
あさかぜ5号
青森〜函館津軽海峡フェリー1日8便3h40m24,120ブルーハピネス
ブルードルフィン
ブルーマーメイド
ブルードルフィン2
大間〜函館津軽海峡フェリー1日2便1h30m18,010
(カジュアルシート)
大函丸

今回はのんびりと船旅を楽しむ趣旨ですから、あまり短時間ではなく、設備や食事もそれなりに充実している航路が候補。オーソドックスには最も東京圏から近い、つまり乗船までの行程が短く済む、茨城県の大洗港が第一候補となります。次いで仙台港、そして新潟港。これらの3航路以外は、今回の旅では候補から外れます。

最初に考えたのは、往路は大洗→苫小牧、復路は小樽→新潟で、太平洋と日本海を一度に楽しむという欲張りプランでした。行きは大洗を19:45に出航し、翌日13:30に苫小牧に到着。帰りは小樽を17:00に出航し、翌日9:15に新潟に到着。このプランでは北海道に着く時間帯がやや遅いのと、最終日は乗船手続きを15:30までに済ませること(出航90分前までに手続きというパターンが多い)になり、北海道に滞在する時間が少し短く、慌ただしい感じになります。

候補の3航路について、今回の日程での情報をまとめると、

方向出発港/時刻到着港/時刻所要時間船舶名食事
本州→北海道大洗 19:45苫小牧 13:3017h45mさんふらわあふらのバイキング
本州→北海道仙台 19:40苫小牧 11:0015h20mきそバイキング
本州→北海道新潟 12:00小樽 4:3016h30mあざれあカフェテリア
北海道→本州苫小牧 18:45大洗 14:0019h15m(運航なし)
北海道→本州苫小牧 19:00仙台 10:0015h00mいしかりバイキング
北海道→本州小樽 17:00新潟 9:1516h15mあざれあカフェテリア

北海道に滞在する時間を考えると、太平洋フェリーが良さそうです。バイキング形式のレストランも評判が良いですし。さらに、太平洋フェリーの場合、今回の日程であれば「早割」が使えるため、うまく予約できれば費用面でも助かります。

そんなわけで、結局は往復とも仙台~苫小牧となりました。ちなみに、往路は早割が予約できましたが、復路は予約できず「片道フルパック」を選択しました。

方向船舶名割引プラン客室運賃[円]食事代[円]
夕食+朝食
仙台→苫小牧きそ早割1等洋室(インサイド)×2室39,10010,000
苫小牧→仙台いしかり片道フルパック1等和洋室(アウトサイド)×2室68,0000 (運賃に含まれる)

早割はものすごくお得といえます。車1台の運搬費込みでこれですからね。飛行機で行った場合の現地でのレンタカー代を考えると、さらにお得感が際立ちます。

往路のきそ・復路のいしかりとも、評判どおり綺麗な船でした。1等客室はシティホテルのツインルームのようにしっかりベッドメイクされ、清掃も行き届いており、寝心地・居心地は快適そのもの。海を眺めながらの大浴場は、こちらはアメニティを含め観光ホテルのよう。バイキング形式の食事は、噂に違わず種類が多く、どれも高品質で、家族みんな大満足でうっかり食べ過ぎてしまう有様でした。(いつもの光景)

この姉妹船はいずれも全長199.9m、排水量15,000トンクラスの大きな船。外海での揺れも少なく快適でした。念のため乗船直前に酔い止め薬を飲んでいたこともあり、家族全員まったく船酔いなし。夜のライブパフォーマンスや、昼のラウンジコンサートも楽しめました。安価な移動手段でありながら、流行りの大型クルーズ客船、たとえば飛鳥IIやMSCスプレンディダやクアンタム・オブ・ザ・シーズのようなエンタメテイストを、少しだけですが感じさせてくれるフェリーでした。

北海道内の話はまた別項にて。

20年

広辞苑の百科項目が左に偏りすぎているなど、岩波書店の書籍はあまり買う気にならないという話はあるのですが、そういった思想の入らない自然科学系の書籍・辞典類はよくできています。

岩波自然科学系辞典

2018年5月時点の現行版
書名版数判型ページ数発行年月改訂間隔等
生物学辞典5菊版21922013-02第3版 1983-03
第4版 1996-03
数学辞典4菊版20002007-03第3版 1985-12
理化学辞典5菊版18721998-02第4版 1987-10

電子辞書にも、「理系向け」とされるモデルには「理化学辞典」が搭載されていることがあり、それ以外のモデルでも、データを追加できるタイプではオプション品として買えます。たとえばカシオEX-wordなら、XS-IW05MCという型番のmicroSDカードが買えます。これは、研究社「理化学英和辞典」とのセットで、書籍なら2冊合わせて約20,000円になるもの。microSDは16,000円ですが、中古の理系向けモデル本体(たとえばXD-U9850)がそれぐらいで買えてしまうので、ちょっと高価な感じです。

どちらも発行から20年経ち、そろそろ改訂されるのではという憶測もあるのが悩みどころですが、たまたま状態のいい古本を見つけたので、とりあえずは書籍版を買うことにしたのでした。

つられてこちらも古本を物色中です。

20年といえば、母校吹奏楽部の嘱託講師も20年目になりました。1999年に、当初は1年だけのつもりで引き受けましたが、まさかこんなに長くなるとは…。

ソプラノリコーダー

素朴な音色で、発音もしやすいことから、日本の学校現場でも採用されて久しいリコーダーですが、小学校の三年生ぐらいで最初に使うソプラノリコーダーは、ジャーマン式運指のものが採用されていることがほとんど(2018年現在)です。

ソプラノ以外のリコーダーにはバロック式しか無いため、中学校でアルトリコーダーを使う段になって、キーがFになることと同時にその部分(移動ドでいうとファとファ♯)の運指が異なることで、一層混乱を招いているように思えます。

ジャーマン式システムは、♯や♭音の運指が不自然であり、つまるところシステム自体の音程バランスがあまり良くないので、個人的には最初からバロック式のソプラノを使ったほうがいいと思っています。しかしご多聞に漏れず、子供たちが通う学校からの指定がジャーマン式ですから、仕方なくジャーマン式ソプラノを購入しています。

このことが、バロック式とジャーマン式が並存することになった時代背景などを知るきっかけとなったりして、そこから好奇心をくすぐられたりして、子供たちの視野がさらに広がったりするかもしれないという淡い期待を(無理矢理)抱きながら…。

最初に覚えるハ長調の全音階において、いわゆるクロスフィンガリングをせずに、下からドレミファソラシまで自然な運指で出せることから、ジャーマン式運指は子供の教育用として優れているという見解は、たしかに判ります。半音を出しにくい等の短所よりも、この長所を選択したということでしょう。一方で、アルトではジャーマン式の長所はゼロになります。リコーダーの楽譜は移調譜ではなく、F管のアルトも in C の譜面を見て演奏しますので、譜面上のドはCで、アルトではソの指。つまり譜面上のシは、アルトではファ♯の指になり、バロック式運指のほうが自然になります。

ジャーマン式ソプラノは、ほぼ小学校専用モデルですから、国内リコーダー4大メーカーが出しているラインナップには、ABS樹脂、いわゆるプラスチック製の非常に安い価格帯のものしかありません。だいたい1200〜2000円程度ですが、さらに安い(400円前後)中国製のものもあります。高くても2000円前後ですから、ここはケチるところではなく、各メーカーのジャーマン式の中で最上級のものを選んでおくのが正解でしょう。

国内4メーカーが製造しているジャーマン式ソプラノの最上級モデルをまとめました。

ジャーマン式リコーダー

音域[キー]ブランド型番運指全長(mm)重量(g)標準価格(円)
ソプラノ[C]AULOS502BGerman332912100
ソプラノ[C]SUZUKISRG-430German320992100
ソプラノ[C]YAMAHAYRS-401German323952100
ソプラノ[C]ZEN-ON130GGerman328851800

うちの三姉妹用に取り揃えてみましたが、吹き比べた結果、長女は ZEN-ON 130G を選定。今も使用中です。さて今後、次女および三女はどれを選ぶか。三女のときに一択にならないように、多めに揃えておくことがポイントです。(決して何かを正当化しようとしているわけではありません)

この中でスズキのPLUMAシリーズは少し特殊で、トーンホールの間隔が狭く、ホール自体の径も小さく、手の小さい子供に合わせた仕様になっています。トーンホールに合わせて管径も全長も少し小さいため、本体も軽い(下位モデルは76g)のですが、SRG-430/SRE-530 だけは比重の高い樹脂を採用しており、こちらは他のメーカーのものより重い99gです。指かけ等は付属しておらず、純粋にリコーダー本体だけの重さです。重い分だけ音に芯があります。

ヤマハの400番台も同様に重めの素材-東レの「エコディア」を採用しており、付属の指かけパーツを含めて97g、本体のみで95gです。こちらも密度の高い音色が出ます。

これら上位モデルとは較べるまでもありませんが、400円ぐらいの安物リコーダー(ほぼ中国製)は、全く鳴らず、音程も悪く、継手部分の精度も悪い、未就学児向けの楽器(おもちゃ)です。小学生とはいえ、三年生以降の音楽教育に使えるレベルではありません。

ついでですが、より一般的なバロック式の最上級モデル(ただし樹脂製の中で)はこちら。中学校で使うアルトはここから選択することになるでしょう。

バロック式リコーダー

音域[キー]ブランド型番運指全長(mm)重量(g)標準価格(円)
ソプラノ[C]AULOS503BBaroque332912100
ソプラノ[C]SUZUKISRE-530Baroque320992100
ソプラノ[C]YAMAHAYRS-402BBaroque323952100
ソプラノ[C]ZEN-ON150BNBaroque882100
アルト[F]AULOS509BBaroque4732163100
アルト[F]SUZUKIARE-711Baroque4682122500
アルト[F]YAMAHAYRA-402BBaroque4702203200
アルト[F]ZEN-ONG-1ABaroque1903200

低音スキーの私は、中学生のときに代表4人でリコーダーアンサンブルをやることになった際に、バスリコーダー(F管)を担当したことがあります。これは樹脂ではなく木製で、トーンホールの間隔が広いため、遠いところは指で直接塞ぐのではなく、金属のキーシステムにより延長されたパッドで塞ぐようになっていました。

一般的に、教材として各自が購入するのはソプラノとアルトだけであり、テナー以下やソプラニーノ以上は需要が小さく、単価も高くなりがちです。前述のアンサンブルで使ったテナーとバスも学校の備品でした。テナー(C管)のほうは樹脂製で、右小指のみ延長キーが付いているタイプ。このタイプは6〜7千円程度ですが、木製のバスリコーダーは5〜6万円と一気に高くなります。なぜテナーが樹脂製なのにバスが木製だったのかは謎です。もしかしたら、まだ樹脂製バスリコーダーが開発されていなかったのかも?

楽器の常として、突き詰めるとキリがないというのはリコーダーも同じで、木製リコーダーの値段は天井知らず(やや大袈裟)です。教材としてのリコーダーは、メンテナンスフリーであり、大量生産可能(=安価)なことが求められるため、いまのところ樹脂製しか選択肢がありません。しかしソプラノとアルト、特にアルトについては、バロック式のみラインナップすれば良いという開発効率の良さから各メーカーとも力を入れており、ゼンオン G-1A のような意欲的なモデルも登場しています。ゼンオンとは対照的に、スズキの樹脂製アルトはARE-711だけしかなくて寂しい感じです。

MVNO

2017年のiPhone新機種は8とXの豪華二本立でしたが、例によって倍々ゲームが成立しなくてロマンが足りないという理由で華麗にスルー。これはつまり、512GBモデルが出たら即気絶というネタでもあります。

それはそれとして、家族の iPhone 6s の24か月年季が明けたので、auからMVNOへのSIM交換をサクッと敢行。iPhoneでいえばこの6sの世代からSIMのキャリアロックが開放されたため、auから購入したiPhoneであっても、SIMロックを解除すれば、端末ベースバンドが対応している範囲で他の回線を使うことが可能。ひとつ前の iPhone 6 の世代まではこれが不可能だったという話は、上のリンクにも書いたとおりです。

今回も、つい先日サービス名が刷新された「BIGLOBEモバイル」を選択。元々ここの特徴の一つであるシェアSIMの仕組みを使うつもりでしたので、予定どおりです。iPhone 6s はMNPでの番号移行があるため、必然的に音声SIMを選択。月額900円。

これに先駆けて、義理実家で iPad Pro 10.5inch を購入したときに「旅行に持って行って使いたい」との要望があったため、SMSデータSIMを追加済。こちらは月額320円。

現状、6GBの主回線を3つのSIMでシェアしていますが、元々あまり公衆網は使っておらず余裕な感じ。自宅にいるときは無線LAN、つまり後述のフレッツ回線を使いますからね。これで月あたりの費用が、2150 – 200 – 100 + 900 + 320 = 3070円。三大キャリア(MNO)に比べるとおよそ1/4程度。たいへん助かります。ここで -200 というのは光回線のISPもBIGLOBEを使っている場合に、-100 はさらに主契約のSIMがタイプDの6GB以上の場合に、それぞれ割引になる金額です。

そのISPの契約は1200円/月。NTTのフレッツ戸建が 5200 – 700 – 500 = 4000円/月。こちらの -700 は2年契約割引、-500 はフレッツのマンスリーポイントによる実質割引。うちの場合は、いわゆる固定電話でナンバーディスプレイや非通知拒否を使いたいということで、ひかり電話エースオプションを追加して+1500円。音声発信は3時間(480円分/月)までは基本料金内です。

これらを合計したすべての通信費が月額9770円+携帯からの音声発信分(10円/30秒の従量制料金)。いわゆる音声通話はほとんどしないため10000円に収まります。今後、子供たちに端末を渡すとしてもSMSデータSIMの追加で済み、ここから大きく負担が増えることはないという予測もできます。1人あたりにすると2000円程度。このぐらいの水準が適正といえます。

iPhone 最廉価である iPhone SE のラインが3万円台を維持、もしくはさらに安価になってくれると、端末デバイス購入費まで含めて無理のない水準で賄えます。最新フラッグシップの iPhone はもちろん魅力的ですが、耐久消費財の枠組みからはみ出した、ようするに嗜好色の強い価格帯で、子供に持たせるコミュニケーションツールの費用水準を大きく超えています。

3年サイクル

いろいろタイミングが重なっているので、電子辞書ネタを更新など。

辞書・事典スキー、つまるところ人類叡智蓄積物スキー、かつデジタルガジェットスキーとしては、いわゆる電子辞書の類は大好物なわけです。今はスマートフォンさえあれば、インターネットに公開されている膨大な情報を(実質的にタダで)検索できる時代なので、電子辞書の市場は縮小していますが、情報の所在がネットの向こうではなく、まさに手のひらの上にあるという質量を伴う蓄積感が、辞書・事典というアイテムの魅力のひとつで、これは書籍の辞書でも同じです。

巷では2016年11月発売の MacBook Pro に搭載された Touch Bar が意外に不評だったりしますが、キーボードと同じ平面に小型のタッチパネルディスプレイを配置するスタイルは、電子辞書としては2006年11月の SHARP PW-AT750 が最初だったと思います。次いで2007年1月の CASIO XD-SW/GW シリーズでも搭載され始めました。読みのわからない漢字を調べたい場合などに役立つ、LCDタッチパネルへの手書き文字認識機能というのは一つのパラダイムシフトでした。また、MacBook の Touch Bar と同様に、そのときアクティブなアプリ/コンテンツに応じたボタンを表示させることで、ハードキーを増やすことなく少ないアクションで機能を呼び出すことができます。

便利なサブLCDパネルだったのですが、電子辞書においてはまず SHARP が2013年12月の Brain PW-S*1 シリーズから搭載しなくなり、次いで CASIO は2015年1月の XD-K シリーズから同様に非搭載となりました。いずれも初搭載から7世代で消滅。すでに iPhone が圧倒的に普及していた時期で、それにつられて電子辞書の市場が縮小する中では、コスト削減が至上命題となっていたことが想像されます。

このへんの話と、このエントリのタイトル「3年サイクル」がどう繋がるか、つまりこれが本題なのですが(例によって前置き長い)、

  • キーボードと並んで小型のLCDタッチパネルが配置されているモデルが良い。
  • そうなると、SHARPの2013年モデルか、CASIOの2014年モデルが最新。
  • 必然的に流通在庫か中古市場を狙うしかない。
  • コンテンツに少し古いものが混ざることには目を瞑る。逆に新しいモデルでは削減されてしまった一部の惜しいコンテンツを持っている利点もある。
  • 流通量の多い CASIO XD-U シリーズが、価格からも選択肢の広さからも狙い目。
  • 特に高校モデルは、2014年の新入生が多く購入しており、今年3月の卒業と同時に中古市場に出回っている可能性が高い。
  • つまり今(2017年度前半)が、良い状態の個体を選べる最も良いタイミング。

ということになります。

じつは、子供たち向けに、小学生モデル XD-U2800 と、中学生モデル XD-U3800 は、運よく新古品という形で店頭展示品を入手することができていました。いずれも一昨年(2015年)秋のことです。付属品はすべて揃っているにも関わらず、価格は新品の1/2~1/3程度とありがたいものでした。上新さんありがとう。

その勢いのまま同じ時期に高校生モデル XD-U4800 の新古品を狙わずに踏みとどまった理由は、

  • 学販モデル XD-U4700 (学校セットAZ-U4700eduに同梱される本体) とのコンテンツ差分。XD-U3800 とのコンテンツ重複が多い XD-U4800 ではなく、より重複の少ない XD-U4700 を狙いたい。
  • が、XD-U4700 は新入生の教科書販売と同時期に限定数のみが販売されるモデルであるため、展示品などの新古品は基本的に発生しない。
  • さらに、2014年の学販で買うと3年保証が付いているため、2017年までは中古市場にもあまり現れない。
  • しかしこれは裏を返せば、2017年に中古市場に出てくる個体は、仮に途中で不具合が起きていても改修もしくは交換されている可能性が高いということになる。
  • 単純なコンテンツ数だけを見ると、150個の XD-U4800 より、140個の XD-U4700 のほうが、中古価格が低くなる傾向がある。
  • 筐体カラーが6色展開の XD-U4800 と比べて、白1色のみの XD-U4700 は、選択の余地がない分だけやはり平均価格が低くなる傾向にある。

このように XD-U4800 をスルーしつつ、ようやく今 XD-U4700 の中古を選ぶタイミングが来たということで、付属品ができるだけ揃っていて、装置としての状態も良いもの、またできれば名前/パスワードが登録されていないもの(パスワードを解除するにはメーカの有償対応が必要)を物色していたところ、これまた運よくそういう個体を見つけて購入できました。学校セットに同梱される専用ケースも綺麗なまま入っていました。Amazonマケプレさんありがとう。

購入年月メーカー型番筐体色国語辞典商品状態価格
(千円)
購入店
2015-01CASIOXD-N2800ピンク小学館例解学習
旺文社標準
新品9.9グッドプライスマート
2015-02SHARPPW-GX500ブラックスーパー大辞林
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2015-10CASIOXD-U2800ホワイト小学館例解学習
旺文社標準
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10.9J&Pテクノランド
2015-11CASIOXD-U3800ホワイトデジタル大辞泉
明鏡
旺文社標準
新古
(展示品)
13.9J&Pテクノランド
2017-07CASIOXD-U4700ホワイト広辞苑
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中古12.6Amazon Market Place

小学生モデルが2つ必要な理由は、言わずもがなで家族構成からですが、まったく同じものを2つというのはおもしろくないので、1つは一世代前の XD-N シリーズです。というよりも、じつはこの XD-N2800 の新品が処分価格で出ていたので買ってみたら深みに嵌ったという流れです。さらにその後、PW-GX500 も処分価格で入手。これは今で言うタブレットタイプで、ハードウェアキーボードが無いため操作性はイマイチなのですが、Windows CE ベースのSHARP機も気になっていたことと、中核となる大型国語辞典が大辞林であったことから購入に至ったのでした。あとほら激安でしたし。やはり、3トップであるところの広辞苑・大辞林・大辞泉は、手元に揃えておきたいですからね。

ちなみに、XD-U4800とXD-U4700のコンテンツ差分は以下のようになっています。

  •  XD-U4800 にのみ収録 《18個》
    • Dr. PASSPORT (7個分) 海外で病気や怪我をした際の会話集
      英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・中国語・韓国語の7つ
    • Trouble Passport (7個分) 海外で盗難などのトラブルに遭った際の会話集
      英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・中国語・韓国語の7つ
    • キクタンTOEIC・Test Score 500
    • 新TOEIC・テストスコアアップ
    • 新TOEIC・テストハイパー模試改訂版
    • 新TOEIC・テスト英単語・熟語マスタリー2000
  • XD-U4700 にのみ収録 《8個》
    • ビジュアル学習国語便覧 Ver.3
    • 旺文社古語辞典 第十版
    • オックスフォード連語辞典
    • 小学館ケンブリッジ英英和辞典
    • ロングマン英語アクティベータ
    • ブリタニカ・コンサイス百科事典(英語)
    • 小論文入試パターン別書き方ガイド
    • 合本俳句歳時記 第四版

Dr. PASSPORT と Trouble Passport について、中の言語1つを1コンテンツとしてカウントするというのは、ややコンテンツ数水増し的な匂いが…(小声)。また、これらはそのまま XD-U3800 にも入っているため、これだけで14コンテンツも重複するという残念感があります。

一方、外国語会話とTOEIC関連のこれら18コンテンツに代わり、書籍なら1000ページを超える「合本俳句歳時記」など、情報量の多い8コンテンツを搭載している XD-U4700 は、実質的なデータ量としては XD-U4800 より多いぐらいかもしれません。それが垣間見えるもう一つの要因が、英語強化モデル XD-U4900 の存在。このモデルには XD-U4800 のコンテンツに加えて、リーダーズなどの大型辞典を含む10コンテンツが収録されています。同世代のハードウェアはストレージ含めて同じスペックだとすると、XD-U4800 のストレージ容量にはまだ余裕があるということになります。

DIY

たいしたDIYではありませんが、シエンタのドアミラーをオートリトラクタブルにした話など。

ドアミラーがドアロックと連動して自動で畳まれる機能ですが、エスクアィアのほうにはデフォルトで装備されていて、運転席にある操作スイッチは「開」「自動」「閉」の3モード。基本「自動」で使っています。

シエンタのほうはオプション扱いで、これを付けた場合でも、操作スイッチは「開」「閉」の2モードのまま。挙動としては「開」であればドアロック連動で自動開閉、「閉」なら何もしない(つまり閉じたまま)というものです。このオプションをディーラーで装着する場合、約19,000円(パーツ14,000円+工賃5,000円)が加算されます。

シエンタのオプションを選ぶ際に、この機能はとても欲しかったのですが、結局は装着しませんでした。理由としては、標準装備の2モード操作スイッチで手動開閉操作はできるので、操作スイッチを3モードのものに交換しないのであれば、配線を少し変えるだけでドアロック連動になるはず。それにしては価格設定が高いと思ったからです。これがもし、操作スイッチが3モードのものに交換される、つまりドアミラーの挙動を「開」「自動」「閉」の3モードから選択できるようになるのであれば、多少高くても迷わず付けていました。

同じように思うユーザが多いのか、まさにそのための簡単な電圧制御基板とハーネスがセットになったキットがサードパーティから出ているので、今回それを取り付けてみました。価格は2,600円程度。工賃はDIYなので0円です。

ミラー操作スイッチは運転席のドアにあるので、そのドアの内装を順番に剥がした後、中の当該配線に割り込む形で、キットのハーネス類を取り付けるというのが大まかな作業です。説明書どおりにやるだけではありますが、内装を剥がすところと、最後にそれを戻すところがやや面倒。ドア内装パネルは1枚の大きなパーツなので、取り扱いにはそれなりに力が要ります。作業時間としては全部で60分程度でした。

やはり、ドアロックしたときにドアミラーが自動で畳まれると、ロックされていることの目視確認にもなるので、安心感があります。

モバイルSuicaふたたび

PASMO定期券の期間が満了し、ようやく iPhone 7 のモバイルSuicaへ移行したので、ついでにケースも新調したという話。

PASMOカードを収納して擬似モバイルSuicaにするケースは、iPhone 3GS の頃から、ひいては iPod nano の頃から使っていた、いわば必須アイテム。しかし職場で貸与されていた端末がモバイルSuica対応のAndroid端末(MEDIAS X N-04E)だった一時期だけは、iPhone ケースはICカード収納タイプではないものでした。この時期は N-04E と iPhone 5 の2台持ちであり、胸ポケットに入れるのはSuica/PASMO定期券機能があるほうの端末、つまり N-04E で、いっぽうの iPhone 5 はカバンの中。音楽端末としてはともかく、情報端末としては iPhone の使用頻度が低かった時期でした。もったいない。

とはいえ、モバイルSuicaの便利さは絶大で、N-04E を手放して擬似モバイルSuica環境に戻ったときは、やはり不便に感じたものでした。それがようやく2016年、iPhone 7 にFelicaチップが搭載され、モバイルSuicaが長年使い慣れた iPhone と共にふたたび胸ポケットの中に。JR東日本とAppleの決断に感謝。

ICカード収納が不要となった今では、私が iPhone ケースに求める必須条件は「ストラップホール付き」という1点に集約されるので、あとはできるだけシンプルで軽いものを。もちろんFelicaの電磁波を阻害する金属製ケースは論外。また、フリップ型は1アクション多く必要でイマイチというあたりは従来どおり。

ということで、今回新調したケースも、いつもの Simplism シリーズです。

ICカード分の厚みがなくなり、あらためて iPhone 7 の薄さに感心しているところです。

デジタル辞書

デジタル三連発。辞書スキーとしては気になるアレです。

書籍の辞書については過去にいろいろ書いており、子供用の国語辞典等も学校で使う分としては購入しています。しかし例によって技術屋としては電子辞書も気になるわけでありまして、CASIOのエクスワード(EX-word)を子供向けに入手していじっています。学習向けのモデルについて、これまた軽くまとめて(ry

CASIO EX-word 学習モデル(2006年以降)

世代欄: 括弧なし数字は”DATAPLUS”の世代。(括弧付き数字)はベース機種のDATAPLUS世代。※追加コンテンツ非対応機種はDATAPLUSに含まれない
LCD欄記号凡例: 1c=モノクロ、4c=フルカラー、T=タッチパネル
モデル型番欄: 括弧なし数字=型番、(括弧内数字)=収録コンテンツ数、▽=廉価モデル、▲=英語強化モデル、■=学校販売モデル、◇=中学~高校一貫モデル、◆=小学校高学年~中学一貫モデル、▼=小学校低学年モデル、△Amazon限定モデル、□=50音配列
製品
ライン
発売年月世代メイン
LCD
サブ
LCD
高校生向け
モデル型番
中学生向け
モデル型番
小学生向け
モデル型番
XD-ST2006-0221c4800(50)
4500(20)▽
2500(30)
XD-SW2007-0231c1cT4800(56)2500(40)
XD-SW2007-0831c1cT4850(65)
XD-ST2007-0921c4100G(35)▽
XD-SP2008-0241cT1cT4800(85)2500(65)
XD-SP2008-0841cT1cT4850(90)
XD-SF2009-0241cT1cT4800(100)2500(80)
XD-ST2009-0221c4100H(50)▽
XD-SF2009-0841cT1cT4850(120)
XD-A2010-0254cT1cT4800(120)3800(100)
XD-A2010-0854cT1cT4850(125)
XD-B2011-0264cT4cT4700(120)■
4800(130)
3800(110)
XD-SC2011-02(6)4c4100(35)▽
XD-B2011-0864cT4cT4850(140)3850(120)
XD-D2012-0264cT4cT4700(135)■
4800(140)
3800(120)2800(50)
XD-D2012-0864cT4cT4850(150)3850(130)
XD-N2013-0274cT4cT4500(135)■◇
4700(135)■
4800(140)
4805(140)△
4900(150)▲
3800(130)
4500(135)■◇
2800(60)
XD-N2013-0874cT4cT4850(150)3850(140)
XD-U2014-0284cT4cT4500(140)■◇
4700(140)■
4800(150)
4805(150)△
4900(160)▲
3800(140)
4500(140)■◇
2800(70)
XD-SC2014-02(6)4c4200(45)▽
XD-SU2014-03(8)4cT2000(20)▼□
XD-SU2014-11(8)4cT2800(70)
XD-K2015-0294cT4500(160)■◇
4700(160)■
4800(170)
4805(170)△
4900(180)▲
3800(160)
4500(160)■◇
XD-SK2015-11(8)4cT2800(100)
2000(40)▼□
XD-Y2016-02104cT4500(160)■◇
4700(160)■
4800(170)
4900(180)▲
3800(160)
4500(160)■◇
XD-SC2016-02(6)4c4300(45)▽
XD-SU2016-08(8)4cT3500(120)◆3500(120)◆
XD-SC2016-08(6)4c2500(20)▽
XD-G2017-02104cT4500(140)■◇
4700(140)■
4800(150)
4900(170)▲
3800(140)
4500(140)■◇
  • 基本構成として、型番4000番台が高校生モデル、3000番台が中学生モデル、2000番台が小学生モデル。
  • 爆発的に増加していた収録コンテンツ数は、2015年のKモデルでピークに達し、2016年のYモデルでは横ばい、2017年のGモデルでは(単純なカウントとしては)減少に転じている。
  • 2007年のSWモデルから2013年のNモデルまでは、2月に加えて8月にも新製品(型番4850および3850)を発売している。翌年度モデルで増えるコンテンツの全部または一部を半年先取りで搭載し、商品の鮮度を保ちつつ、翌年度モデルではそれ以外の新機能を追加してさらに差別化を図る戦略。
  • 2013年のNモデル以降では、高校生モデル4800に英語コンテンツを10~20個程度追加した「難関校モデル」の4900を併売。この年のN4900とN4850は、内容は若干異なるもののコンテンツ数では拮抗しており、棲み分けがわかりにくくなっている。このためか、翌年2014年のUモデル以降では、末尾50型番の新製品は発売されなくなった。
  • ST4100系の性格を受け継いだ形のSC型番は、メインLCDが非タッチパネル、サブLCDとmicroSDカードスロットも非搭載で、収録コンテンツが少ない廉価版。
  • SUおよびSK型番は、廉価版(SC)と高機能版(=DATAPLUS)の中間に位置する。メインLCDはタッチパネル、サブLCDとmicroSDカードスロットは非搭載。収録コンテンツは比較的多い。このラインは、Uに対するSU、Kに対するSKというパターンかと思われたが、SYやSGは登場せず、逆に2016年8月にSU型番が再登場するなど、型番規則に迷いが感じられる。
  • SU2000/SK2000はキー配列がQWERTYではなく50音。ローマ字学習前の小学校低学年向け。
  • 2015年のKモデルから、高機能な主力モデル(=DATAPLUS)についても、サブLCDパネルが再び非搭載となった。
  • 2016年8月のSU3500は、小学校高学年から高校受験までの6年間向けにコンテンツを厳選した数量限定のお買い得モデル。筐体はSU2800/SK2800と共通のもの。
  • 同時期のSC2500は、さらにコンテンツ数を抑えた小学生向け廉価版。こちらも数量限定。筐体はSC4000番台と共通。
  • 今後の展開としては、コンテンツを追加(プラス)可能な”DATAPLUS”としての主力モデルにはアルファベット1文字型番を与え、毎年2月に新機種を投入する。一方でSU,SCラインは毎年更新ではなく、限定生産を含めた需要見合い的な扱いになると推測される。
  • ただし1文字型番については、現行コンパクトモデルのCのほか、2005年以前に既に XD- の後ろが E F H J L M P R S T V W のモデルが存在しているため、もうあまり残っていない。具体的には I O Q X Z の5つだが、数字と混同しやすい I O Q を除くと、実質的には X と Z の2つしかない。さらに XD-X (エクスワードエックス)というのもイマイチなので…。

型番の文字の件はともかくとして、iPhone等いわゆるスマートフォンの高機能化で、携帯端末としての電子辞書の立ち位置が流動的だということが垣間見えます。専用機器ならではの使い勝手の良さや、ネットに繋がなくてもフル機能が使える点などは大きな訴求ポイントですが、それなりに高価ではあるので、これらの長所にその価格分の価値を見い出せるかどうか。

その回答の一端として、英会話に特化した EX-word RISE シリーズや、Lesson Pod、joystudy など、総合学習辞書とは別の、比較的低額な戦略製品を展開しており、EX-word本流への開発投資は相対的に縮小されているように思えます。

しかし学習モデル、特に高校生と大学生向けは堅調なようですし、エクスワード20周年でもありますし、アルファベットが足らない件と合わせて、そろそろドラスティックな新製品が登場してもいいタイミングではないでしょうか。少なくともLCDパネルの解像度は上げてほしいところです。

デジタルテレビ

テレビとPCモニタは構造としては共通部分が多く、特に映像表示の仕組みは同じで、古くはブラウン管、2017年現在ではLCDが主流。たとえば NEC PC-8001 が発売された1979年当時は、一般的なテレビよりも高精細に表示できる専用モニタ(もちろんブラウン管)はたいへん高価であったため、テレビで代用することが一般的でした。RFモジュールを介して、空いている放送チャネルの周波数に割り込むという大胆なやり方で。余談ですが、このとき関東圏では、NHK総合の1番、NHK教育の3番の間で空いていた2番チャネルの周波数を使うことが多かったため、これが後の「2ちゃんねる」の命名ネタになりましたね。

同時期にビデオデッキなどAV装置の普及が始まり、テレビはそれらの入力端子を装備し始めますが、まだ放送波自体もアナログ、その映像を記録・再生するメディアもアナログ信号、つまり入力端子もRCAピンやS端子などのアナログ端子だけで、そもそもテレビ自身も(PC専用モニタでさえも)プロセッサを持たないアナログ装置。PCのデジタル情報をモニタに表示する場合は、PC側でD/A変換するしかなかった時代です。

後にデジタル放送が始まって、テレビ装置側にもプロセッサが搭載されると、PCからのデジタル信号を直接受けることが容易になり、テレビにPC入力端子を追加するパターン(A)、あるいはPCモニタにTVチューナを追加するパターン(B)、いずれかのアプローチで、1台でどちらの用途にも使える製品を考えるのは自然な流れといえます。

かつてはA,Bパターンとも様々な製品で賑わっていましたが、2017年時点ではすでにBパターンの製品(まだ稼働している例)は製造終了になっています。理由はいろいろですが、テレビ放送のデジタル化とともに、40型以上で動画中心、画像処理チップの高性能化が求められるようになったテレビに対し、30型以下で静止画中心、PC側で処理済のデータを表示するだけで済むPCモニタというトレンドの違いがはっきりしてきた、つまり共通部分が少なくなったというのが大きいでしょう。

そんな中で唯一生き残っているのが、Aパターンの中の、1人用の小さいテレビです。中でも、24型以下で D-sub 15pin とHDMIの入力端子を持ち、イマドキのフルHD解像度(1920×1080)のパネルを採用しているものとなると、事実上 SHARP AQUOS のKシリーズだけ、その中でも22型モデル(パネルは21.5インチ)だけになってしまいました。

子供のPC環境を用意する際に、PC本体は拠点間(まだ言うか)の配置転換で捻出できましたが、モニタは余っていなかったので、どうせならテレビも映るタイプにするかと、まずは2011年にLC-22K5を、さらに2015年にLC-22K30を入手。以来、なんとなくこのシリーズの新製品をチェックしているので、軽くまとめてみます。

SHARP AQUOS 22Kシリーズ

型番発売年月パネルサイズ(W×H)mmチューナUSB-HDD録画
(LC-22P1)
※Kシリーズではないため参考
2007-11VA(ASV)570×448アナログ×1
デジタル×1
LC-22K32010-06TN536×373アナログ×1
デジタル×1
LC-22K52011-02TN535×382アナログ×1
デジタル×1
LC-22K72012-02TN535×382デジタル×1
(LC-22K9)
※フルHDではないため参考
2013-04VA519×365デジタル×1○ レコロング対応
LC-22K902013-10TN519×365デジタル×1○ レコロング対応
LC-22K202014-08TN519×365デジタル×1○ レコロング対応
LC-22K302015-07VA508×361デジタル×2○ レコロング対応
LC-22K402016-08VA508×361デジタル×2○ レコロング対応
LC-22K452017-04VA508×361デジタル×2○ レコロング対応

2013年のK9はフルHDではなくHD(1366×768)でVAパネル、その半年後にK7と同じフルHDでTNパネルのK90が登場するという少しイレギュラーなパターンでした。K9ラインの22インチで横1366ドットというのは、PCモニタとして使うには中途半端なので、あまり売れなかったんじゃないかなー。

この影響だと思いますが、K90以降で新型の発表時期が春から秋に変わっています。そして今年はそれを元に戻すかのように、K45というこれまたイレギュラーな型番(2桁型番の一の位が0でない)のものが、K40からわずか8か月後にほとんど同じスペックのまま登場。会社が経営再建中という事情も相まって、なかなか興味深い動きです。もしかしたら次のK50(予想)は大きなモデルチェンジになるのかもしれません。

ちなみに、2007年当時のLC-22P1の価格は14万円前後、2017年4月時点のLC-22K40の価格は3万円弱。買う側としてはありがたいですが、作る側はこれでは厳しいですのう…。なお型番の由来は、Pライン, Kラインとも一人部屋向けというところから推測するに、順に Personal, Kojin といったところでしょうか。

うちにある2台のKシリーズのLCDパネルは、視野角のスペックから、K5がTN、K30がVAと思われます。一般的にTNよりVAのほうが見やすいはずが、この2モデルでは必ずしもそうとも言えず、テレビとしてはともかくPCモニタとしてはむしろK5のほうが少し画質が良いぐらいです。とはいえこれは、LCDパネル単体ではなく、バックライトの品質や映像処理エンジンの性能にも大きく影響される部分ではあります。

そんなわけで、22K30(K40,K45も同じはず)はホントにVAタイプのパネルなのか、やや怪しんでみたり。かといってTNパネルというわけでもなさそうなので、ちょっと調べてみるか…。

(2017-Apr-20追記) panelook.com や lcds-panel.com というLCDパネルの在庫情報が集まっているサイトを見つけたので、21.5インチ+VAタイプ+フルHDで絞ってぐりぐり見てみると、視野角176度で、さらに2015年より前に量産が始まっているものは M215HJJ-L30 Rev.B1 だけ。このパネルのベンダはSHARPと同じFOXCONNグループのInnoluxなので、22K30の中身はおそらくこれでしょう。疑ってしまいましたが、VAパネルということは間違いなさそうです。(まあ、分解してみればすぐわかる話ではあるのですけれども…)

デジタルピアノ

2009年から使っている KORG LP-350 の赤いピアノが8年目になり、ぺダルまわりがギシギシ言い出したので、新しいピアノを物色しているところです。鍵盤やスピーカーはまだまだ元気で、ペダルも整備すれば静かになりそうな気もしますが、例によって8年の間に各メーカがどれぐらい進化したかも気になります。LP-350は新品で5万円ぐらいと安かった割にはメンテナンスフリーでよくがんばってくれています。

進化の注目点はやはり鍵盤タッチ。グランドピアノのシーソー鍵盤の長さ・重さ・支点位置などの絶妙なバランス、先人の知恵の結晶といえる構造には一日の長があるわけで、それを踏まえて現代の技術をどう入れ込むかがポイントです。家の立地や間取りなどの諸条件がクリアできれば迷いなくグランドピアノを買いたいところですが、それはそれとして技術屋としてはやはり各メーカの技術の進化を見たい&応援したい面も(ry

国内5大メーカのデジタルピアノ製品のうち、2017年4月時点で注目している機種は以下のとおり。市場価格の高い順(予想含む)に並べています。

  • Roland Premium Home Piano LX-17
    • 45万円前後。
    • 2015年9月販売開始。
    • 定評のあるPHA-4鍵盤をさらに進化させたPHA-50鍵盤。
    • 白鍵の側面が木製、芯にあたる部分は樹脂製という複合素材。
  • CASIO CELVIANO Grand Hybrid GP-500BP
    • 39万円前後。
    • 2015年9月販売開始。
    • 高度な電子デバイス技術を持つCASIOの本気が見える。
    • ベヒシュタインとの技術提携というのも渋くて良い。
    • ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤(長い名前)は、白鍵だけでなく黒鍵も木製、土台(筬)まで木製という贅沢仕様。
  • YAMAHA CLAVINOVA CLP-685 (プレスリリース記事)
    • 32万円前後。
    • 2017年4月発表、販売開始は同6月予定。
    • CASIOの本気に触発されたのか、鍵盤アクション機構をじつに20年ぶりに刷新した、その名も「GrandTouch鍵盤」。
    • 白鍵は木製だが黒鍵は樹脂製らしい。
  • KAWAI CA97
    • 30万円前後。
    • 2015年2月販売開始。
    • グランドフィールアクションII鍵盤。
    • 白鍵黒鍵とも木製で、さらに象牙と黒檀の感触を再現する仕上げ。
    • 2017年後半ぐらいに新製品(CA99?)が出てくる可能性あり。
  • KORG G1 Air
    • 10万円前後。
    • 2017年3月発表、販売開始は同5月予定。
    • LP-350→LP-380 の系譜で、鍵盤はRH3のまま。
    • 白鍵黒鍵とも樹脂製。
    • センサー感度を上げ、強弱の表現が広がったらしい。

このうち、グランドピアノと同様のシーソー構造になっている鍵盤は、CASIOとKAWAIの2つ。RolandとKORGはシーソー構造ではないようですね。YAMAHAのGrandTouch鍵盤は、支点までの距離はグランドピアノに近くなっているとのことですが、シーソー構造かどうかは今のところ詳細不明。おそらくはAvantGrandシリーズとの差別化もあるので違う(シーソーではない)でしょう。

現時点での本命は CASIO GP-500BP、次点は KAWAI CA97(およびその後継機種)といったところですが、じっくり較べて決めていきます。

(2017-Apr-28追記) 上記のピアノを試奏できる店舗は、楽器店を含めそれなりにありますが、最も豊富なラインナップと広い売り場面積を持っているのは、じつは家電量販店だったりします。ということでヨドバシカメラで弾いてきたところ、やはり GP-500BP と CA97/CA67 が好印象。今すぐ買うなら GP-500BP かな。しかし G1 Air は10万円前後という戦略価格のようなので、少なくともこれの現物を確かめる5月中旬までは決められない。CLP-685は…高い割にあまり…という印象なので、6月を待つかどうかは微妙なところ。