Aシリーズ

2019年秋のApple製品が発表され、iPhone 11 シリーズはCPU(SoC)が A13 Bionic となりました。しかし iPhone 11 は Touch ID が使えないので今回も見送り。一方で Touch ID が使える iPhone 8 がもう一段値下げされたのは助かります。これで子供用端末の第一候補は iPhone 8 となりました。

手持ちの iPhone/iPad は、各実家の家族が使っている分も合わせると、以下のようになります。(2019年9月現在)

発売年月AシリーズSoCアーキテクチャモデル名最終対応iOS/iPadOS
2012-03A5X32bitiPad 第3世代iOS 9
2012-10A6X32bitiPad 第4世代iOS 10
2013-10A764bitiPad Air (初代)iOS 12
2014-09A864bitiPhone 6iOS 12
2014-10A8X64bitiPad Air 2iPadOS 13 (継続中)
2015-09A964bitiPhone 6siOS 13 (継続中)
2016-09A10 Fusion64bitiPhone 7iOS 13 (継続中)
2017-06A10X Fusion64bitiPad Pro 12.9inch (第2世代)iPadOS 13 (継続中)
2017-06A10X Fusion64bitiPad Pro 10.5inchiPadOS 13 (継続中)
2017-09A11 Bionic64bitiPhone 8iOS 13 (継続中)

A5~A11まで途切れなくあります。Appleさんに予算が吸い取られる…。

今回、最新OSの対象外となる iPad Air(初代) の置き換え先として、iPad 10.2inch (第7世代) はとてもいい選択肢ではあるのですが、2019年の新型にしてはSoCが3年前のA10というのが少し引っ掛かります。おそらくですが、A10が最新OSの対象外になるのは今から2~3年後、2022年ごろと予測しているので、あと3年しかない計算に。

それに加えて、2018年の A12 Bionic を搭載したデバイスはまだ所有しておらず、流れとしては A10 よりも A12 に行きたい(笑)というのもあります。A12 のほうは、あと5年は最新OSへの対応が期待できます。そうなると第一候補は iPad Air 10.5inch (第3世代) ということに。iPad Air が 1st, 2nd, 3rd 揃い踏みとなるのか…!?

などと考えている時間もまた楽しみの一つではあります。

4.7インチ

iPhoneネタ続き。

2018年の終わりに、手持ちのiPhoneのバッテリを立て続けに交換した際に、フロントガラスに軽微なヒビがあるため先にガラス交換が必要な iPhone 6s だけは交換しなかったわけですが、一旦はそれでよしとしたものの、一度はiPhoneを分解してみたいという理系っぽい欲求もあったので、互換バッテリを買って自分で換装してみたという話です。唐突にストンと1%に落ちてしまう程度にバッテリの寿命が来て、行動を起こす機が熟したという事情もあります。

これは互換バッテリに工具が同梱されているキットで、説明書も日本語で丁寧に書かれています。交換作業の様子は YouTube などにも多数の動画があり、手順としてはたいへん明確になっています。

iPhoneを*開ける*には、Lightningコネクタ近くのネジを外してからフロントガラスに吸盤を付けてひっぱり上げ、蓋を開けるようにLCDパネルごと引き剥がします。ここが第一関門。専用ボンドでぴったりくっついているので、なかなか開きません。わずかに開いた隙間に薄い楔をかます必要があるので、2人(以上)で協力したほうがいいかも。2回目以降は(ボンドがないので)おそらくサクッと開くと思われます。

基本的な話として、フロントガラスに吸盤をくっつけてかなりの力で引っぱるので、ガラスがヒビ割れていると空気が抜けて吸盤が吸いつかなかったり、下手をするとさらにヒビが大きくなってしまう危険性があるため、バッテリ交換より先にガラスのヒビを治しておく必要があります。しかし今回対象の iPhone 6s は、筐体の端のほうに少しヒビが入っただけの軽微な破損であったため、ガラスは治さずとも無事に(ヒビを拡大することなく)開けられると判断したのです。Apple正規のバッテリ交換サービスを利用する場合、ガラス交換+バッテリ交換=2万円コースになるので躊躇していましたが、やりたいことはバッテリ交換だけでしたので、フロントガラスを壊さずに開けられるかどうかが最大のポイント、つまりこの第一関門のクリアに全体の成否がかかっていたのでした。

第一関門をクリアしてしまえばあとは楽です。強いて言うなら第二関門は、バッテリ裏側を固定している両面テープを除去する作業。これを上手に取り除かないと面倒なことになるので、参考動画を探して慎重に。こちらは1人でできます。

30分程度で作業を終え、電源を入れるとバッテリ残り55%程度の表示。バッテリ換装直後のこの時点では、バッテリの劣化度合のパーセント表示は(wait状態になってしまい)できませんでしたが、一旦20%程度まで減らしてから充電したところ、充電が100%になる頃には劣化度合のパーセンテージも表示されるようになり、こちらもまた100%となりました。いえい。

ということでバッテリ交換は無事に完了。2018年末に結成されたバッテリ100%新品トリオに早くも新メンバが加入し、カルテットになりました。

モデル名発売年月CPUストレージ(GB)筐体色SIM
iPhone 82017年9月A11 Bionic256ゴールドBIGLOBE 音声(D)
iPhone 72016年9月A10 Fusion256ゴールドBIGLOBE 音声(D)
iPhone 6s2015年9月A964ローズゴールドBIGLOBE SMSデータ(D)
iPhone 62014年9月A8128シルバーmineo 音声(A)

この4台、外観がほぼ同じ、4.7インチLCDとホームボタンに Touch ID 搭載の王道路線。期せずして4世代4モデルが揃い踏みです。

ちなみに iPhone 7 と iPhone 8 の筐体色はどちらもゴールドですが、同じ金色でも7は黄色寄り、8は赤色寄りの色味であるため、6→7→8→6s と並べると、綺麗な白→黄→ピンクのグラデーションになります。こちらもまた期せずして。あれですかね、ももクロ的な色推しを目論んで(いません)

グラデーション

左から、6s, 8, 7, 6

iPhone 8

昨年の秋に、512GBモデルが出たら即気絶とか書いたわけですが、iPhone XS 512GB は15万円と、いくらなんでも高額すぎるため、少なくとも1年先送りです。その一方で、家族で使っている iPhone の事情:

  • iPhone 7 [256GB] <A10 Fusion>: Apple直販版で BIGLOBE SIM(D) で利用
  • iPhone 6s [64GB] <A9>: au販売版だがSIMロック解除して BIGLOBE SIM(D) で利用
  • iPhone 6 [128GB] <A8>: au販売版でSIMロック解除できないため mineo SIM(A) で利用

いずれも2018年内であれば、バッテリ交換が3200円で可能な端末です。このうち 6s のバッテリが劣化が激しい(83%)ため交換したいのですが、この 6s だけは残念ながらフロントのガラスの端のほうに少しヒビが入ってしまっており、バッテリ交換のためには、まずガラス修理が必要で、これには16800円かかり、結局20000円かかる計算になります。

この iPhone 6s、少し話題になったように A9 CPU が Samsung 製か TSMC 製か調べたところ、バッテリの消費が少し多いと言われる Samsung 製で、ストレージも64GBと今となっては少ないモデル。継続販売中の iPhone 7/8 が値下げされたこともあって、2万円で修理する価値があるかどうか、かなり揺らぐ状況になってきました。

一方 iPhone 6 のバッテリは比較的元気(89%)、iPhone 7 はもっと元気(94%)で、ヒビなども無く良好な状態=いずれも3200円でバッテリを交換できます。

考慮の末、結局以下のようにしたのでした。

  1. iPhone 8 をApple直販で購入
  2. iPhone 7 の中身を iPhone 8 へ移行
  3. iPhone 7 を初期化・バッテリ交換
  4. iPhone 6s の中身を iPhone 7 へ移行
  5. iPhone 6s を初期化
  6. iPhone 6 の中身を一時的に iPhone 6s へ移行
  7. iPhone 6 を初期化・バッテリ交換
  8. iPhone 6s の中身を iPhone 6 へ戻す
  9. iPhone 6s の処遇は以下の四択:
    1. 車載用iPodクラスタへ編入 (既存メンバ: iPod nano 4th-Gen [16GB], iPhone 3GS [32GB])
    2. テンポラリ用に充電しつつ保管
    3. 安いデータSIMを入れて子供のおもちゃに
    4. たいした額にならないけど売却

[2018-Dec-13追記] iPhone 6s については、結局はおもちゃというか、子供だけの単独行動時に持たせる端末としました。バッテリがやや弱いので充電ケーブルも同伴で。BIGLOBEのデータSIM(SMS付)をシェアSIMとして1枚追加。320円/月は安くて助かります。

Facetime, Skype, LINE で音声通話できて、Googleマップと「iPhoneを探す」で現在地がわかれば、とりあえず安心です。

新規購入は、XS や XR でなく 8 を選択。これでも決して安いといえる価格帯ではありませんが、iPhone SE の後継としての性格を(特に7が)与えられた感もあり…。また、XS はともかく XR は大きくて重いというのも選択しづらい理由のひとつでした。

iPhone 同士の機種変更の場合、iTunes で PC に中身をバックアップし、そのまま新しい端末に復元できるのはとても助かります。感心したのが、初期設定の段階では、新旧の iPhone 同士を近づけるだけで Apple ID や Wi-Fi の設定を引き継ぐようになったこと。ここで最低限のネットワーク設定を引き継いだ後で、iTunes から全体の復元というスムースな流れになりました。

ということで、これからしばらく、以下のような陣営になります。バッテリ100%新品トリオ(笑)。しかし倍々ゲームとしては 512GB に行きたい気持ちもあるので、来年以降に期待です。

  • iPhone 8 [256GB] <A11 Bionic>: BIGLOBE SIM(D)
  • iPhone 7 [256GB] <A10 Fusion>: BIGLOBE SIM(D)
  • iPhone 6 [128GB] <A8>: mineo SIM(A)

ところで、au の3G停波が2022年3月と発表され、iPhone 6 で使っているmineoのau回線(非VoLTE)もそのとき使えなくなります。まだ3年半も先ですが、今バッテリを100%に戻しておけば、バッテリとしてはそれまで粘ってくれると思われます。とはいえ、ホームボタンが物理的に押し込める構造のためやや壊れやすいことと、iOSがどこでA8のサポートを終了するか、こちらのほうがバッテリより先に寿命として効いてきそうではあります。iPhone 8 と 7 のほうは、CPUの性能も物理構造もiOSサポートも、あと3年は余裕でしょう。

iPhone 8 のケースは、例によってSimplismのAegis。iPhone 7 のときもこのシリーズでしたが、今は iPhone 7/8 共用のモデルに刷新されており、仕様も少し変更されています。

片手で持てる端末が使えなくなる原因で最もリスクが高いのは、じつは落下破損のような気がしており、特に本体にストラップが付かない iPhone の場合は、ストラップホールが付いていないケースは選択肢に入りません。

船旅

様々なタイミングが北海道への船旅を示唆していたため、夏休みにそれを敢行および観光した話。

  1. 猛暑なので涼しい北海道に行きたい
  2. 昨年まで毎年夏に利用していた会社の直営保養所がすべて閉鎖となった
  3. そのかわりに提携保養所としてのホテルや旅館が増えた
  4. 北海道内の宿も一気に選択肢が増えた
  5. おりしも子供たちから「飛行機に乗ってみたい」というリクエストが上がっていた
  6. いっぽうで大型客船での船旅ブームも到来していた
  7. のんびり船旅というのも良さそう
  8. 北海道内の移動にはクルマが必要
  9. それならフェリーでクルマごと行くのがいいのではないか
  10. 国内フェリーの多くは未就学児については無料
  11. 来年は末っ子も小学生になり、この恩恵を受けられるのは今年が最後
  12. このあたりの高校の修学旅行はだいたい沖縄(たまに北海道)なので、遠からず飛行機に乗る機会が来る

ということで、今年は船だろうという示唆が多かったため、船で北海道に行ってまいりました。出発→船中泊→旅館泊→旅館泊→船中泊→帰宅 という4泊5日の旅です。

東京圏からクルマごと北海道に渡りたい場合、選択肢となるフェリー航路は以下の9つです。(2018年8月現在)

区間運航会社便数(往復)所要時間
最早
最遅
通常期の運賃[円]
4~5m車1台
個室利用
大2+小2+幼1
船舶名
大洗〜苫小牧(西)三井商船フェリー週12便17h45m
19h15m
71,060さんふらわあさっぽろ
さんふらわあふらの
さんふらわあしれとこ
さんふらわあだいせつ
仙台〜苫小牧(西)太平洋フェリー1日1便15h00m
15h20m
67,400いしかり
きそ
きたかみ
新潟〜小樽新日本海フェリー週6便16h15m
16h30m
60,700らべんだあ
あざれあ
秋田〜苫小牧(東)新日本海フェリー週6便10h30m
12h05m
80,500らいらっく
ゆうかり
宮古〜室蘭川崎近海汽船1日1便10h00m56,000シルバークイーン
八戸〜苫小牧(西)川崎近海汽船1日4便7h15m
8h30m
50,000シルバープリンセス
シルバーティアラ
べにりあ
シルバーエイト
青森〜函館青函フェリー1日8便3h30m
4h00m
23,760はやぶさ
あさかぜ21
3号はやぶさ
あさかぜ5号
青森〜函館津軽海峡フェリー1日8便3h40m24,120ブルーハピネス
ブルードルフィン
ブルーマーメイド
ブルードルフィン2
大間〜函館津軽海峡フェリー1日2便1h30m18,010
(カジュアルシート)
大函丸

今回はのんびりと船旅を楽しむ趣旨ですから、あまり短時間ではなく、設備や食事もそれなりに充実している航路が候補。オーソドックスには最も東京圏から近い、つまり乗船までの行程が短く済む、茨城県の大洗港が第一候補となります。次いで仙台港、そして新潟港。これらの3航路以外は、今回の旅では候補から外れます。

最初に考えたのは、往路は大洗→苫小牧、復路は小樽→新潟で、太平洋と日本海を一度に楽しむという欲張りプランでした。行きは大洗を19:45に出航し、翌日13:30に苫小牧に到着。帰りは小樽を17:00に出航し、翌日9:15に新潟に到着。このプランでは北海道に着く時間帯がやや遅いのと、最終日は乗船手続きを15:30までに済ませること(出航90分前までに手続きというパターンが多い)になり、北海道に滞在する時間が少し短く、慌ただしい感じになります。

候補の3航路について、今回の日程での情報をまとめると、

方向出発港/時刻到着港/時刻所要時間船舶名食事
本州→北海道大洗 19:45苫小牧 13:3017h45mさんふらわあふらのバイキング
本州→北海道仙台 19:40苫小牧 11:0015h20mきそバイキング
本州→北海道新潟 12:00小樽 4:3016h30mあざれあカフェテリア
北海道→本州苫小牧 18:45大洗 14:0019h15m(運航なし)
北海道→本州苫小牧 19:00仙台 10:0015h00mいしかりバイキング
北海道→本州小樽 17:00新潟 9:1516h15mあざれあカフェテリア

北海道に滞在する時間を考えると、太平洋フェリーが良さそうです。バイキング形式のレストランも評判が良いですし。さらに、太平洋フェリーの場合、今回の日程であれば「早割」が使えるため、うまく予約できれば費用面でも助かります。

そんなわけで、結局は往復とも仙台~苫小牧となりました。ちなみに、往路は早割が予約できましたが、復路は予約できず「片道フルパック」を選択しました。

方向船舶名割引プラン客室運賃[円]食事代[円]
夕食+朝食
仙台→苫小牧きそ早割1等洋室(インサイド)×2室39,10010,000
苫小牧→仙台いしかり片道フルパック1等和洋室(アウトサイド)×2室68,0000 (運賃に含まれる)

早割はものすごくお得といえます。車1台の運搬費込みでこれですからね。飛行機で行った場合の現地でのレンタカー代を考えると、さらにお得感が際立ちます。

往路のきそ・復路のいしかりとも、評判どおり綺麗な船でした。1等客室はシティホテルのツインルームのようにしっかりベッドメイクされ、清掃も行き届いており、寝心地・居心地は快適そのもの。海を眺めながらの大浴場は、こちらはアメニティを含め観光ホテルのよう。バイキング形式の食事は、噂に違わず種類が多く、どれも高品質で、家族みんな大満足でうっかり食べ過ぎてしまう有様でした。(いつもの光景)

この姉妹船はいずれも全長199.9m、排水量15,000トンクラスの大きな船。外海での揺れも少なく快適でした。念のため乗船直前に酔い止め薬を飲んでいたこともあり、家族全員まったく船酔いなし。夜のライブパフォーマンスや、昼のラウンジコンサートも楽しめました。安価な移動手段でありながら、流行りの大型クルーズ客船、たとえば飛鳥IIやMSCスプレンディダやクアンタム・オブ・ザ・シーズのようなエンタメテイストを、少しだけですが感じさせてくれるフェリーでした。

北海道内の話はまた別項にて。

20年

広辞苑の百科項目が左に偏りすぎているなど、岩波書店の書籍はあまり買う気にならないという話はあるのですが、そういった思想の入らない自然科学系の書籍・辞典類はよくできています。

岩波自然科学系辞典

2018年5月時点の現行版
書名版数判型ページ数発行年月改訂間隔等
生物学辞典5菊版21922013-02第3版 1983-03
第4版 1996-03
数学辞典4菊版20002007-03第3版 1985-12
理化学辞典5菊版18721998-02第4版 1987-10

電子辞書にも、「理系向け」とされるモデルには「理化学辞典」が搭載されていることがあり、それ以外のモデルでも、データを追加できるタイプではオプション品として買えます。たとえばカシオEX-wordなら、XS-IW05MCという型番のmicroSDカードが買えます。これは、研究社「理化学英和辞典」とのセットで、書籍なら2冊合わせて約20,000円になるもの。microSDは16,000円ですが、中古の理系向けモデル本体(たとえばXD-U9850)がそれぐらいで買えてしまうので、ちょっと高価な感じです。

どちらも発行から20年経ち、そろそろ改訂されるのではという憶測もあるのが悩みどころですが、たまたま状態のいい古本を見つけたので、とりあえずは書籍版を買うことにしたのでした。

つられてこちらも古本を物色中です。

20年といえば、母校吹奏楽部の嘱託講師も20年目になりました。1999年に、当初は1年だけのつもりで引き受けましたが、まさかこんなに長くなるとは…。

ソプラノリコーダー

素朴な音色で、発音もしやすいことから、日本の学校現場でも採用されて久しいリコーダーですが、小学校の三年生ぐらいで最初に使うソプラノリコーダーは、ジャーマン式運指のものが採用されていることがほとんど(2018年現在)です。

ソプラノ以外のリコーダーにはバロック式しか無いため、中学校でアルトリコーダーを使う段になって、キーがFになることと同時にその部分(移動ドでいうとファとファ♯)の運指が異なることで、一層混乱を招いているように思えます。

ジャーマン式システムは、♯や♭音の運指が不自然であり、つまるところシステム自体の音程バランスがあまり良くないので、個人的には最初からバロック式のソプラノを使ったほうがいいと思っています。しかしご多聞に漏れず、子供たちが通う学校からの指定がジャーマン式ですから、仕方なくジャーマン式ソプラノを購入しています。

このことが、バロック式とジャーマン式が並存することになった時代背景などを知るきっかけとなったりして、そこから好奇心をくすぐられたりして、子供たちの視野がさらに広がったりするかもしれないという淡い期待を(無理矢理)抱きながら…。

最初に覚えるハ長調の全音階において、いわゆるクロスフィンガリングをせずに、下からドレミファソラシまで自然な運指で出せることから、ジャーマン式運指は子供の教育用として優れているという見解は、たしかに判ります。半音を出しにくい等の短所よりも、この長所を選択したということでしょう。一方で、アルトではジャーマン式の長所はゼロになります。リコーダーの楽譜は移調譜ではなく、F管のアルトも in C の譜面を見て演奏しますので、譜面上のドはCで、アルトではソの指。つまり譜面上のシは、アルトではファ♯の指になり、バロック式運指のほうが自然になります。

ジャーマン式ソプラノは、ほぼ小学校専用モデルですから、国内リコーダー4大メーカーが出しているラインナップには、ABS樹脂、いわゆるプラスチック製の非常に安い価格帯のものしかありません。だいたい1200〜2000円程度ですが、さらに安い(400円前後)中国製のものもあります。高くても2000円前後ですから、ここはケチるところではなく、各メーカーのジャーマン式の中で最上級のものを選んでおくのが正解でしょう。

国内4メーカーが製造しているジャーマン式ソプラノの最上級モデルをまとめました。

ジャーマン式リコーダー

音域[キー]ブランド型番運指全長(mm)重量(g)標準価格(円)
ソプラノ[C]AULOS502BGerman332912100
ソプラノ[C]SUZUKISRG-430German320992100
ソプラノ[C]YAMAHAYRS-401German323952100
ソプラノ[C]ZEN-ON130GGerman328851800

うちの三姉妹用に取り揃えてみましたが、吹き比べた結果、長女は ZEN-ON 130G を選定。今も使用中です。さて今後、次女および三女はどれを選ぶか。三女のときに一択にならないように、多めに揃えておくことがポイントです。(決して何かを正当化しようとしているわけではありません)

この中でスズキのPLUMAシリーズは少し特殊で、トーンホールの間隔が狭く、ホール自体の径も小さく、手の小さい子供に合わせた仕様になっています。トーンホールに合わせて管径も全長も少し小さいため、本体も軽い(下位モデルは76g)のですが、SRG-430/SRE-530 だけは比重の高い樹脂を採用しており、こちらは他のメーカーのものより重い99gです。指かけ等は付属しておらず、純粋にリコーダー本体だけの重さです。重い分だけ音に芯があります。

ヤマハの400番台も同様に重めの素材-東レの「エコディア」を採用しており、付属の指かけパーツを含めて97g、本体のみで95gです。こちらも密度の高い音色が出ます。

これら上位モデルとは較べるまでもありませんが、400円ぐらいの安物リコーダー(ほぼ中国製)は、全く鳴らず、音程も悪く、継手部分の精度も悪い、未就学児向けの楽器(おもちゃ)です。小学生とはいえ、三年生以降の音楽教育に使えるレベルではありません。

ついでですが、より一般的なバロック式の最上級モデル(ただし樹脂製の中で)はこちら。中学校で使うアルトはここから選択することになるでしょう。

バロック式リコーダー

音域[キー]ブランド型番運指全長(mm)重量(g)標準価格(円)
ソプラノ[C]AULOS503BBaroque332912100
ソプラノ[C]SUZUKISRE-530Baroque320992100
ソプラノ[C]YAMAHAYRS-402BBaroque323952100
ソプラノ[C]ZEN-ON150BNBaroque882100
アルト[F]AULOS509BBaroque4732163100
アルト[F]SUZUKIARE-711Baroque4682122500
アルト[F]YAMAHAYRA-402BBaroque4702203200
アルト[F]ZEN-ONG-1ABaroque1903200

低音スキーの私は、中学生のときに代表4人でリコーダーアンサンブルをやることになった際に、バスリコーダー(F管)を担当したことがあります。これは樹脂ではなく木製で、トーンホールの間隔が広いため、遠いところは指で直接塞ぐのではなく、金属のキーシステムにより延長されたパッドで塞ぐようになっていました。

一般的に、教材として各自が購入するのはソプラノとアルトだけであり、テナー以下やソプラニーノ以上は需要が小さく、単価も高くなりがちです。前述のアンサンブルで使ったテナーとバスも学校の備品でした。テナー(C管)のほうは樹脂製で、右小指のみ延長キーが付いているタイプ。このタイプは6〜7千円程度ですが、木製のバスリコーダーは5〜6万円と一気に高くなります。なぜテナーが樹脂製なのにバスが木製だったのかは謎です。もしかしたら、まだ樹脂製バスリコーダーが開発されていなかったのかも?

楽器の常として、突き詰めるとキリがないというのはリコーダーも同じで、木製リコーダーの値段は天井知らず(やや大袈裟)です。教材としてのリコーダーは、メンテナンスフリーであり、大量生産可能(=安価)なことが求められるため、いまのところ樹脂製しか選択肢がありません。しかしソプラノとアルト、特にアルトについては、バロック式のみラインナップすれば良いという開発効率の良さから各メーカーとも力を入れており、ゼンオン G-1A のような意欲的なモデルも登場しています。ゼンオンとは対照的に、スズキの樹脂製アルトはARE-711だけしかなくて寂しい感じです。

MVNO

2017年のiPhone新機種は8とXの豪華二本立でしたが、例によって倍々ゲームが成立しなくてロマンが足りないという理由で華麗にスルー。これはつまり、512GBモデルが出たら即気絶というネタでもあります。

それはそれとして、家族の iPhone 6s の24か月年季が明けたので、auからMVNOへのSIM交換をサクッと敢行。iPhoneでいえばこの6sの世代からSIMのキャリアロックが開放されたため、auから購入したiPhoneであっても、SIMロックを解除すれば、端末ベースバンドが対応している範囲で他の回線を使うことが可能。ひとつ前の iPhone 6 の世代まではこれが不可能だったという話は、上のリンクにも書いたとおりです。

今回も、つい先日サービス名が刷新された「BIGLOBEモバイル」を選択。元々ここの特徴の一つであるシェアSIMの仕組みを使うつもりでしたので、予定どおりです。iPhone 6s はMNPでの番号移行があるため、必然的に音声SIMを選択。月額900円。

これに先駆けて、義理実家で iPad Pro 10.5inch を購入したときに「旅行に持って行って使いたい」との要望があったため、SMSデータSIMを追加済。こちらは月額320円。

現状、6GBの主回線を3つのSIMでシェアしていますが、元々あまり公衆網は使っておらず余裕な感じ。自宅にいるときは無線LAN、つまり後述のフレッツ回線を使いますからね。これで月あたりの費用が、2150 – 200 – 100 + 900 + 320 = 3070円。三大キャリア(MNO)に比べるとおよそ1/4程度。たいへん助かります。ここで -200 というのは光回線のISPもBIGLOBEを使っている場合に、-100 はさらに主契約のSIMがタイプDの6GB以上の場合に、それぞれ割引になる金額です。

そのISPの契約は1200円/月。NTTのフレッツ戸建が 5200 – 700 – 500 = 4000円/月。こちらの -700 は2年契約割引、-500 はフレッツのマンスリーポイントによる実質割引。うちの場合は、いわゆる固定電話でナンバーディスプレイや非通知拒否を使いたいということで、ひかり電話エースオプションを追加して+1500円。音声発信は3時間(480円分/月)までは基本料金内です。

これらを合計したすべての通信費が月額9770円+携帯からの音声発信分(10円/30秒の従量制料金)。いわゆる音声通話はほとんどしないため10000円に収まります。今後、子供たちに端末を渡すとしてもSMSデータSIMの追加で済み、ここから大きく負担が増えることはないという予測もできます。1人あたりにすると2000円程度。このぐらいの水準が適正といえます。

iPhone 最廉価である iPhone SE のラインが3万円台を維持、もしくはさらに安価になってくれると、端末デバイス購入費まで含めて無理のない水準で賄えます。最新フラッグシップの iPhone はもちろん魅力的ですが、耐久消費財の枠組みからはみ出した、ようするに嗜好色の強い価格帯で、子供に持たせるコミュニケーションツールの費用水準を大きく超えています。

3年サイクル

いろいろタイミングが重なっているので、電子辞書ネタを更新など。

辞書・事典スキー、つまるところ人類叡智蓄積物スキー、かつデジタルガジェットスキーとしては、いわゆる電子辞書の類は大好物なわけです。今はスマートフォンさえあれば、インターネットに公開されている膨大な情報を(実質的にタダで)検索できる時代なので、電子辞書の市場は縮小していますが、情報の所在がネットの向こうではなく、まさに手のひらの上にあるという質量を伴う蓄積感が、辞書・事典というアイテムの魅力のひとつで、これは書籍の辞書でも同じです。

巷では2016年11月発売の MacBook Pro に搭載された Touch Bar が意外に不評だったりしますが、キーボードと同じ平面に小型のタッチパネルディスプレイを配置するスタイルは、電子辞書としては2006年11月の SHARP PW-AT750 が最初だったと思います。次いで2007年1月の CASIO XD-SW/GW シリーズでも搭載され始めました。読みのわからない漢字を調べたい場合などに役立つ、LCDタッチパネルへの手書き文字認識機能というのは一つのパラダイムシフトでした。また、MacBook の Touch Bar と同様に、そのときアクティブなアプリ/コンテンツに応じたボタンを表示させることで、ハードキーを増やすことなく少ないアクションで機能を呼び出すことができます。

便利なサブLCDパネルだったのですが、電子辞書においてはまず SHARP が2013年12月の Brain PW-S*1 シリーズから搭載しなくなり、次いで CASIO は2015年1月の XD-K シリーズから同様に非搭載となりました。いずれも初搭載から7世代で消滅。すでに iPhone が圧倒的に普及していた時期で、それにつられて電子辞書の市場が縮小する中では、コスト削減が至上命題となっていたことが想像されます。

このへんの話と、このエントリのタイトル「3年サイクル」がどう繋がるか、つまりこれが本題なのですが(例によって前置き長い)、

  • キーボードと並んで小型のLCDタッチパネルが配置されているモデルが良い。
  • そうなると、SHARPの2013年モデルか、CASIOの2014年モデルが最新。
  • 必然的に流通在庫か中古市場を狙うしかない。
  • コンテンツに少し古いものが混ざることには目を瞑る。逆に新しいモデルでは削減されてしまった一部の惜しいコンテンツを持っている利点もある。
  • 流通量の多い CASIO XD-U シリーズが、価格からも選択肢の広さからも狙い目。
  • 特に高校モデルは、2014年の新入生が多く購入しており、今年3月の卒業と同時に中古市場に出回っている可能性が高い。
  • つまり今(2017年度前半)が、良い状態の個体を選べる最も良いタイミング。

ということになります。

じつは、子供たち向けに、小学生モデル XD-U2800 と、中学生モデル XD-U3800 は、運よく新古品という形で店頭展示品を入手することができていました。いずれも一昨年(2015年)秋のことです。付属品はすべて揃っているにも関わらず、価格は新品の1/2~1/3程度とありがたいものでした。上新さんありがとう。

その勢いのまま同じ時期に高校生モデル XD-U4800 の新古品を狙わずに踏みとどまった理由は、

  • 学販モデル XD-U4700 (学校セットAZ-U4700eduに同梱される本体) とのコンテンツ差分。XD-U3800 とのコンテンツ重複が多い XD-U4800 ではなく、より重複の少ない XD-U4700 を狙いたい。
  • が、XD-U4700 は新入生の教科書販売と同時期に限定数のみが販売されるモデルであるため、展示品などの新古品は基本的に発生しない。
  • さらに、2014年の学販で買うと3年保証が付いているため、2017年までは中古市場にもあまり現れない。
  • しかしこれは裏を返せば、2017年に中古市場に出てくる個体は、仮に途中で不具合が起きていても改修もしくは交換されている可能性が高いということになる。
  • 単純なコンテンツ数だけを見ると、150個の XD-U4800 より、140個の XD-U4700 のほうが、中古価格が低くなる傾向がある。
  • 筐体カラーが6色展開の XD-U4800 と比べて、白1色のみの XD-U4700 は、選択の余地がない分だけやはり平均価格が低くなる傾向にある。

このように XD-U4800 をスルーしつつ、ようやく今 XD-U4700 の中古を選ぶタイミングが来たということで、付属品ができるだけ揃っていて、装置としての状態も良いもの、またできれば名前/パスワードが登録されていないもの(パスワードを解除するにはメーカの有償対応が必要)を物色していたところ、これまた運よくそういう個体を見つけて購入できました。学校セットに同梱される専用ケースも綺麗なまま入っていました。Amazonマケプレさんありがとう。

購入年月メーカー型番筐体色国語辞典商品状態価格
(千円)
購入店
2015-01CASIOXD-N2800ピンク小学館例解学習
旺文社標準
新品9.9グッドプライスマート
2015-02SHARPPW-GX500ブラックスーパー大辞林
明鏡
新品6.9Amazon
2015-10CASIOXD-U2800ホワイト小学館例解学習
旺文社標準
新古
(展示品)
10.9J&Pテクノランド
2015-11CASIOXD-U3800ホワイトデジタル大辞泉
明鏡
旺文社標準
新古
(展示品)
13.9J&Pテクノランド
2017-07CASIOXD-U4700ホワイト広辞苑
明鏡
中古12.6Amazon Market Place

小学生モデルが2つ必要な理由は、言わずもがなで家族構成からですが、まったく同じものを2つというのはおもしろくないので、1つは一世代前の XD-N シリーズです。というよりも、じつはこの XD-N2800 の新品が処分価格で出ていたので買ってみたら深みに嵌ったという流れです。さらにその後、PW-GX500 も処分価格で入手。これは今で言うタブレットタイプで、ハードウェアキーボードが無いため操作性はイマイチなのですが、Windows CE ベースのSHARP機も気になっていたことと、中核となる大型国語辞典が大辞林であったことから購入に至ったのでした。あとほら激安でしたし。やはり、3トップであるところの広辞苑・大辞林・大辞泉は、手元に揃えておきたいですからね。

ちなみに、XD-U4800とXD-U4700のコンテンツ差分は以下のようになっています。

  •  XD-U4800 にのみ収録 《18個》
    • Dr. PASSPORT (7個分) 海外で病気や怪我をした際の会話集
      英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・中国語・韓国語の7つ
    • Trouble Passport (7個分) 海外で盗難などのトラブルに遭った際の会話集
      英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・中国語・韓国語の7つ
    • キクタンTOEIC・Test Score 500
    • 新TOEIC・テストスコアアップ
    • 新TOEIC・テストハイパー模試改訂版
    • 新TOEIC・テスト英単語・熟語マスタリー2000
  • XD-U4700 にのみ収録 《8個》
    • ビジュアル学習国語便覧 Ver.3
    • 旺文社古語辞典 第十版
    • オックスフォード連語辞典
    • 小学館ケンブリッジ英英和辞典
    • ロングマン英語アクティベータ
    • ブリタニカ・コンサイス百科事典(英語)
    • 小論文入試パターン別書き方ガイド
    • 合本俳句歳時記 第四版

Dr. PASSPORT と Trouble Passport について、中の言語1つを1コンテンツとしてカウントするというのは、ややコンテンツ数水増し的な匂いが…(小声)。また、これらはそのまま XD-U3800 にも入っているため、これだけで14コンテンツも重複するという残念感があります。

一方、外国語会話とTOEIC関連のこれら18コンテンツに代わり、書籍なら1000ページを超える「合本俳句歳時記」など、情報量の多い8コンテンツを搭載している XD-U4700 は、実質的なデータ量としては XD-U4800 より多いぐらいかもしれません。それが垣間見えるもう一つの要因が、英語強化モデル XD-U4900 の存在。このモデルには XD-U4800 のコンテンツに加えて、リーダーズなどの大型辞典を含む10コンテンツが収録されています。同世代のハードウェアはストレージ含めて同じスペックだとすると、XD-U4800 のストレージ容量にはまだ余裕があるということになります。

DIY

たいしたDIYではありませんが、シエンタのドアミラーをオートリトラクタブルにした話など。

ドアミラーがドアロックと連動して自動で畳まれる機能ですが、エスクアィアのほうにはデフォルトで装備されていて、運転席にある操作スイッチは「開」「自動」「閉」の3モード。基本「自動」で使っています。

シエンタのほうはオプション扱いで、これを付けた場合でも、操作スイッチは「開」「閉」の2モードのまま。挙動としては「開」であればドアロック連動で自動開閉、「閉」なら何もしない(つまり閉じたまま)というものです。このオプションをディーラーで装着する場合、約19,000円(パーツ14,000円+工賃5,000円)が加算されます。

シエンタのオプションを選ぶ際に、この機能はとても欲しかったのですが、結局は装着しませんでした。理由としては、標準装備の2モード操作スイッチで手動開閉操作はできるので、操作スイッチを3モードのものに交換しないのであれば、配線を少し変えるだけでドアロック連動になるはず。それにしては価格設定が高いと思ったからです。これがもし、操作スイッチが3モードのものに交換される、つまりドアミラーの挙動を「開」「自動」「閉」の3モードから選択できるようになるのであれば、多少高くても迷わず付けていました。

同じように思うユーザが多いのか、まさにそのための簡単な電圧制御基板とハーネスがセットになったキットがサードパーティから出ているので、今回それを取り付けてみました。価格は2,600円程度。工賃はDIYなので0円です。

ミラー操作スイッチは運転席のドアにあるので、そのドアの内装を順番に剥がした後、中の当該配線に割り込む形で、キットのハーネス類を取り付けるというのが大まかな作業です。説明書どおりにやるだけではありますが、内装を剥がすところと、最後にそれを戻すところがやや面倒。ドア内装パネルは1枚の大きなパーツなので、取り扱いにはそれなりに力が要ります。作業時間としては全部で60分程度でした。

やはり、ドアロックしたときにドアミラーが自動で畳まれると、ロックされていることの目視確認にもなるので、安心感があります。

モバイルSuicaふたたび

PASMO定期券の期間が満了し、ようやく iPhone 7 のモバイルSuicaへ移行したので、ついでにケースも新調したという話。

PASMOカードを収納して擬似モバイルSuicaにするケースは、iPhone 3GS の頃から、ひいては iPod nano の頃から使っていた、いわば必須アイテム。しかし職場で貸与されていた端末がモバイルSuica対応のAndroid端末(MEDIAS X N-04E)だった一時期だけは、iPhone ケースはICカード収納タイプではないものでした。この時期は N-04E と iPhone 5 の2台持ちであり、胸ポケットに入れるのはSuica/PASMO定期券機能があるほうの端末、つまり N-04E で、いっぽうの iPhone 5 はカバンの中。音楽端末としてはともかく、情報端末としては iPhone の使用頻度が低かった時期でした。もったいない。

とはいえ、モバイルSuicaの便利さは絶大で、N-04E を手放して擬似モバイルSuica環境に戻ったときは、やはり不便に感じたものでした。それがようやく2016年、iPhone 7 にFelicaチップが搭載され、モバイルSuicaが長年使い慣れた iPhone と共にふたたび胸ポケットの中に。JR東日本とAppleの決断に感謝。

ICカード収納が不要となった今では、私が iPhone ケースに求める必須条件は「ストラップホール付き」という1点に集約されるので、あとはできるだけシンプルで軽いものを。もちろんFelicaの電磁波を阻害する金属製ケースは論外。また、フリップ型は1アクション多く必要でイマイチというあたりは従来どおり。

ということで、今回新調したケースも、いつもの Simplism シリーズです。

ICカード分の厚みがなくなり、あらためて iPhone 7 の薄さに感心しているところです。