Tubist’s Holiday

ugo2.dip.jp サーバを FreeBSD 9.1 に upgrade した(正確には Act/Stb を切り替えた)のが、ちょうど1年前の大晦日でした。FreeBSD はまもなく 10.0-RELEASE の build が始まる模様で、年明け早々にもリリースという流れです。さようならgcc・ようこそclang/LLVMというたいへん大きな変革となるメジャーリリースですので、個人的にも興味津々です。

ここに書き留めておきたいネタはいくつもあるのですが、主に三姉妹に邪魔をされて(笑)なかなか書けません。告知というほどではありませんが、年明け早々に、私の友人知人とその友人知人界隈のTubistが楽器を持って集まり、いつもと違う楽器・マウスピースを吹き倒そうというイベントを開催します。すでにお知らせは済ませてあり、現在のところTuba本体が18本、マウスピースが103本集まる予定です。ちょうど本日(12/30)、新大久保の某所で大試奏会(こちらはTubaだけでなくEuphoniumも)が開催されているはずですが、それに勝るとも劣らない(誇張)アイテム数となりそうです。

(2013-Dec-31追記) FreeBSD 10.0 は、RC3 の次に RELEASE となるところ、RC4 を追加で build する流れに(いつものパターン)。リリースは少し延びて年明け7日付近の模様です。

Mutt

FreeBSD 9.2 が出たので早速入れて遊んでいますが、packages に ja-mutt-devel が見つからない。そういえば 9.1 のときに ports を make しようとしたらエラーを吐いてしまい、そのときは packages にあった ja-mutt-devel-1.5.21.j2.tbz を安易に使っていたことを思い出しました。楽な道ばかりだとアレなので、今回はちょっと追いかけてみます。

結局のところ、Mutt の ports Makefile の CONFIGURE_ENV で _DONT_USE_CTYPE_INLINE_ が define されていて、/usr/include/_ctype.h の #include <runetype.h> が通らず、その先の /usr/include/xlocale/_ctype.h で _RuneLocale が未定義になって、怒られているようでした。

これは FreeBSD 固有の問題ですね。試しに CONFIGURE_ENV から -D_DONT_USE_CTYPE_INLINE_ を削って make してみると、今度は redefinition of ‘__wcwidth’ でエラーになるので、そう単純にはいきません。なんとなく /usr/include/_ctype.h の ifdef の位置が間違ってる悪寒がするので、_DONT_USE_CTYPE_INLINE_ が define されていても runetype.h を include するように書き換えてみたら、make が通りました。起動してみると、特に文字化けなどは無く、普通に日本語が表示できています。

動いてはいますが、これでいいのかどうか、まったく自信ありません(^^;

関連しそうな情報: 野良犬日記さんfreebsd-bugsのmisc/180413

(2013-Dec-13追記) 12/7 に ports が更新されていたので覗いてみると、-D_XLOCALE_CTYPE_H が追加で定義されるようになっていました。なるほど、これで xlocale/_ctype.h の大部分が make されなくなるので、上記の問題の部分は通らなくなりそう。確認のため make してみたらすんなり正常終了。めでたしめでたし。

ニッコク

ニッコクこと日本国語大辞典。初版は20巻+別冊1巻で45万項目75万用例、第二版は13巻+別冊1巻で50万項目100万用例という、他に類を見ない大型日本語辞典です。一般的な家庭には、価格もさることながら置き場に困るという意味でも手を出しにくい辞書です。

そこで項目をより厳選した小型版として、初版には1冊版25万項目の「小学館国語大辞典」が、第二版には3冊版30万項目の「精選版日本国語大辞典」が、それぞれ作られています。2013年現在では第二版、および精選版が現行版ということになります。

初版のほうは1972年から1976年の5年間にわたって刊行され、それをもとにした1冊版の小学館国語大辞典は1981年に刊行されています。当時はまだ今のような高性能・大容量のコンピュータシステムは無く、活字を組んで印刷するという今となっては考えられない手間をかけて作られています。1冊版は25万項目を収めるため、用紙は極力薄く、文字は極力小さく、なんと5段組でぎっちりと、2,600ページにわたって文字が詰めこまれている体裁です。このため32年前にして定価8,800円という高価な辞書でしたが、ありがたいことに今、この本の古書が1,000円程度で買えるのです。

(リンクは1988年に出された新装版です)

YCB-822S

サブのC管を物色していて、短期間だけNeptuneを所有したという件は前回のとおりです。

じつはその後、中古のYCB-822Sを入手しました。だいぶ時間が経ってしまいましたが、以下はその顛末です。

私がサブのC管を探していたことに加え、Neptune 5198 の現オーナーであるところの高校一年生が中古のC管を買いたいという話が合流したのが今回の一連の話になりますが、その過程で新大久保のいつもの管楽器専門店と大久保のいつものTuba専門店に話をしています。ちなみにこの2店舗は地理的に近いので、ほぼいつも同じ日に続けて寄る形になります。Neptune を手放して2週間ほど経ったころに、大久保方面から YCB-822S の中古が入ったと連絡があり、続けて新大久保方面からは Meinl Weston 3450 を大量に入荷したと連絡がありました。

例によって2店舗を順番に回って試奏です。3450はラッカー3台、銀メッキ3台の計6台を吹き比べ。もちろん新品です。Tubaの同一モデルを6台も試奏できるというのは、めったにない機会です。このときは銀メッキ 3450S の1台を選定し、商談中札(1週間)をつけさせていただきました。

その印象を持って大久保方面へ移動し YCB-822S。こちらは中古ですが、そう見えない美品。ここには中古のマウスピースもたくさん並んでおり、いくつかお借りして合わせてみるわけですが、目についたのがロメラの Mel Culbertson モデル。そう、Neptune を監修した人の Signature です。見た目にも目立つ形ですが、じつは Neptune 5198 を買う時に、合わせてみたかったマウスピースなのです。在庫がなかったので結局それはできませんでしたが、事前情報としてとてもよく合うという話を聞いており興味があったのです。タイプとしては「重い Helleberg II」なので、私の好みにも合うのではないかと思っていました。

ただ、このとき置いてあった個体は、前のオーナーがシャンクを少し細く改造してあり、たとえばシャンクがやや太めの HBS-510 だと入りすぎてしまいます。しかしこれが YCB-822S にはぴったり。いろいろ比べましたが、最初の印象どおり、私の好みのマウスピースでした。

今では入手困難なこのマウスピースを付けてもらえるという、副次的なマッチングの妙ということもあり、予算的にうれしいということもあり、今回はこちらを買うことにしたのでした。

Neptune

手持ちの楽器のうち大編成向きのC管HBS-510は、普段は職場の楽団の楽器倉庫に置いてあります。しかしここ数年、1年の4割ぐらいは他のオケやバンドにトラ参加するため、それを持ち出しています。その期間は職場の楽団の練習に行っても楽器が無いという状況のため、いい中古があれば欲しいと思っていました。

それとは別に、今年の一年生はTubaが2人入ってくれて、そのうちの1人がなんとTubaを買いたいということだったので、いつもの新大久保の楽器屋さんに希望を伝えた上で、連れて行きました。希望はC管の中古ですが、例によって需要が高く、価格相場も高止まり気味なため、予算的にはなかなか厳しい。B管なら B&S 3107 の新品がちょうどいい感じなので、それを含めて何台か試奏していると、たった今買い取り査定で持ち込まれたC管があるとのことで、特別にそれも少しだけ試奏させていただきました。

その楽器は B&S 5198 Mel Culbertson Model “Neptune” です。Neptuneといえば、5ロータリーの B&S 4098 のほうが良く知られていて、おそらく数も出回っていると思います。とはいえそれもベル径520mmの6/4モデルですから、Tuba全体から見ればかなり希少なモデルです。そしてこの5198は、4098の5ロータリーを4ピストン+1ロータリーにしたモデル。さらに希少なモデルで、しかも銀メッキ。これは興奮しますね(落ち着こう)

その段階では持ち込まれたままの状態だったので、それなりの凹みや、それなりの使用感(銀メッキのくすみなど)がありました。この日はこれを含めていくつか試奏しましたが、予算的に合わなかったのでそのまま帰りました。しかし私はこの希少な大口径モデルをとても気に入っており、一週間で凹みを直して綺麗にするということでしたので、近いうちにもう一度試奏しに来ようと思っていました。

翌週、子供たちの社会見学として、新幹線に(わざわざ)乗って私の職場まで行くついでに、新大久保に立ち寄りました。成り行き上、子連れで。5198は凹みも直り、綺麗に磨き上げられていました。さらに、早く売りたいという売り主の希望があるそうで、金額が下がっていました。もうこれでアウトですよ。ええ。もし一年生がこれを気に入って、かつ予算的にもなんとかなるのなら譲ってもいいというオプション付きではありますが、主に私がHBS-510と共に使いたいという理由で、購入に踏み切りました。

この5198、特に銀メッキされたものは、画像もなかなか出回っていないので、資料価値という意味でも貼っておきます。

Neptune photo

B&S 5198 Mel Culbertson Model “Neptune” Silver Plated

私が購入を決めて、その場で決済したのが月曜日。このときは電車で子連れだったので、楽器は持ち帰らずに後日取りに来ることにしました。そのときに試奏できた B&S GR55 (B管・中古だがほぼ新品同様)、および Rudolf Meinl の5ロータリーC管(たぶん3/4モデル・使用感あふれる中古)が、一年生の予算的にはマッチしていたので、それらを試奏するために、また同時にこのNeptuneも再度試してもらうために、再び連れだって新大久保へ。これが5日後の土曜日です。どちらにしてもNeptuneを持ち帰るために、この日はクルマで行きました。

GR55はゴールドブラス製の4ロータリーB管で、前オーナーがまったく使っていなかったということで、ほぼ新品状態。それがこの値段というのはたいへんお買い得です。B管狙いなら即買いコース。RudolfはコンパクトなC管で、非常に軽い息でいい音がでます。ラッカー剥がれが結構あるなど、見た目がやや難点ですが、そのぶん安くなっています。これらとNeptuneとをじっくり吹き比べた結果、やはりNeptuneを気に入った様子。結局、スポンサーたるご家族を説得するなどの紆余曲折を経て、私のNeptuneを一年生に譲ることになりました。ゆえに、私がこの掘り出し物を所有していたのはわずか5日間ということになります。ああ残念。いやしかし、若者がすばらしいパートナーを見つけたことのほうが嬉しいのです。

でも時々高校で吹かせてもらおうと思います(笑)

600L

家族が増えるとモノも増える、いわゆるエントロピー増大の法則(てきとう)に従って、様々な経済活動が誘発されています。ひらたく言うと、6月の臨時収入のタイミングで冷蔵庫を買い換えました。

 
メーカー・型番 シャープ SJ-K38LD 東芝 GR-F62FX
製造年 2002 2013
庫内容積(L) 375 618
幅×奥行×高さ(mm) 600×639×1,782 750×732×1,818
消費電力(kWh/年) 旧JIS 430
消費電力(kWh/年) 新JIS 1,200 (※) 250
概算電気料金(円/年) 30,000 6,000

※2006年に JIS C 9801「家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法」が改定され、それまでより厳しい数値(おおむね3~4倍)が出るようになりました。→解説記事

この11年の間に様々な技術が向上し、冷蔵庫はより大きく、より高性能に、そしてより省エネになりました。これまで使っていた旧製品は、まだきちんと冷えてはいましたが、11年も経てばいろいろ劣化しているでしょうし、この電気料金の差額を考えると、新製品の購入額はわりとすぐに回収できてしまいます。

今後の子供の成長をふまえて、自宅のキッチンに設置可能なサイズで、できるだけ容積が大きい冷蔵庫を探すと、各社の600Lクラス製品ということになりました。家庭用としては、例外的に幅が825mmもある日立の670Lモデルを除き、これが最も大きなクラスです。各社それぞれに特色がありますが、我が家の場合は、野菜室が大きく取り出しやすい配置になっているのが決め手となり、東芝を選びました。600Lクラスで野菜室が中段に配置されているのは東芝だけなのです。

ただ、冷気の循環効率で言えば、野菜室が最下段にある配置のほうが有利なようです。たとえば日立のR-C6200の消費電力は、カタログ値としては最も優秀な210kWh/年です。パナ・三菱・シャープの同クラス製品は、いずれも日立と同じく野菜室が最下段にある配置ですが、消費電力は東芝と同レベルなので、日立と東芝が頑張っている感じですね。でもこれ、電気料金に換算すると、このクラスの最小値210kWhと最大値250kWhを比べても、年額で数百円~1,000円しか違わないのです。

各社600Lクラス 幅(mm) 質量(kg) 消費電力(kWh/年)
東芝 GR-F62FX 750 117 250
日立 R-C6200 750 124 210
日立 R-C6700(※) 825 135 230
パナ NR-F607XV 740 103 230
三菱 MR-JX60W(※) 685 117 240
三菱 MR-JX64W 745 125 250
シャープ SJ-GF60X 750 108 240

※製品サイズが別クラスであるため参考値

ちなみに今回は、地元の家電量販店で購入しました。大型家電は、というか使用頻度が高く生活必需品になっている機械類は、故障時の対応を考えて、ネット通販などではなく地元の店で買うようにしています。実物に触れて使い勝手を確認するということも重要ですしね。また最近では、どの量販店もネット販売サイトを持っています。一般に、実店舗で提示されている値段は、自社ネット販売サイトと比べて高くなっていますが、多くの場合はそのネット販売価格までは下げてもらえます。上手に交渉しましょう。

ところで、この GR-F62FX は二色展開(シルバーステンレス/ピングゴールドステンレス)なのですが、そのとき店員さんから得た情報では、現時点(2013年6月)でメーカー発注可能なものはピンクゴールドだけになっていて、シルバーは発注できないとのこと。今回はたまたまその販売店の別の倉庫にシルバーの在庫があったので、それを買いました。我が家のキッチンにはシルバーのほうが合うのです。

各社とも基本機能や省エネ性能はほぼ横並びという状況なので、主に外観デザインで差別化を打ち出していて、具体的には鏡面仕上げのようなフラットなデザインが今の流行りのようです。東芝も550L/500Lクラスはこの流れに乗った新系列(FXVシリーズ)に切り替わっています。600L/450LクラスはまだFXシリーズで、今年の2月に出たばかりではありますが、FXシリーズの出荷制限をしているのだとすれば、こちらもまもなくFXVシリーズに切り替わるのかもしれませんね。

FXVシリーズは、見た目はスタイリッシュでいいのですが、フレンチドアがボタン一つで開く機能(スマートタッチオープンドア)が無くなっているのが残念なところ。この機能はすでに GR-F62FX/F48FX にしか残っていないので、ぎりぎり買えてラッキーだったのかもしれません。

Netatalk

Mac OS X 標準のバックアップソフトウェアであるところの Time Machine をようやく設定したよという話です。ファイルサーバ側は FreeBSD + ZFS + Netatalk というロマン溢れる話です。

Mac 側には、特筆すべき設定作業はありません。ファイルサーバで Netatalk がきちんと動作していれば、自動的にそれを見つけてくれるので、それを選択するだけです。たいへんシンプルで簡単ですが、これは言い換えれば、Time Machine の約束事に従ってファイルサーバ側をきっちり設定しないと、Mac から見つけてくれないということです。

そのファイルサーバですが、もっともお手軽なのは Apple 純正の Time Capsule を購入するパターンでしょう。Time Machine の約束事を完璧に設定済の状態で出荷されますので、買ってきて電源を入れれば、ほとんど何もしないで使えるはずです(使ったことがないので想像ではありますが)。ただ、簡単すぎてロマンを感じられません。

次にお手軽なのは、USB 外付け HDD を買ってきて接続するパターンだと思います。この場合は HFS+ でフォーマットし直す等の一手間はありそうですが、構成としては比較的シンプルなので、こちらもすぐに使えると思います(これまた想像ですが)。しかしまだロマンが(ry

最もロマンを感じるパターンは、これからご紹介する Netatalk を使う構成です。異論は認めます。Netatalk は Unix 上で動作する AFP サーバのオープンソース実装です。Linux各種、*BSD各種、Solaris各種(?)等で動作するようですが、これらの Unix 系 OS の中でもっともお手軽なのは、現時点(2013年5月)では Linux、中でも Ubuntu 系になると思います。しかしそれではロマn(ry

そこで今回は FreeBSD を使います。3年ほど前から ZFS で大容量の RAID-Z ファイルサーバを使っていたというのはこのあたりの記事にあるとおりです。容量にはまだまだ余裕があるので、Time Machine でもそこを使ったらいいんじゃね? というややセコい動機もありますが、ファイルシステムとしての運用性に優れた ZFS を使うことが一番の理由です。これがロマンに繋がっています。異論は認めます。

Core i3 な ML110 に 2TB×6本(+SSD+DVDslim)を収めているわけですが、この ML110 がまだ FreeBSD 9.0 で動いていたので、まずはこれを最新の 9.1 に上げます。ロマン的にはSSDに乗っているシステム部分だけクリアインストールしたいところですが、freebsd-update がよくできているので、せっかくなのでこれを使います。決して手抜きというわけではなく freebsd-update 開発者への敬意をですね(ry

# freebsd-update upgrade -r 9.1-RELEASE

これだけ。えっこれだけ? すみませんややウソです。この部分はズバリの記事がありましたのでリンクを張っておきます。いえ決して手抜きではなくインターネットリソースの節約でありまして(ry

念のためといいますか、ちょうど pkg-config が pkgconf に置き換わったというのもありましたので、ports を最新にしてから netatalk を make install します。

# portsnap fetch update
# cd /usr/ports/net/netatalk3
# make install

netatalk 本体(2013年5月現在では 3.0.3 が最新)とその依存パッケージそれぞれについて、途中いくつかオプションの取捨選択を求められるので、自分の環境(たとえば X Window は入れていないとか)に合わせて選択します。ガリガリと make install されたら、/usr/local/etc/afp.conf の編集をしますが、その前に ZFS で Time Machine 用の領域を作っておきます。

# zfs create tank/tm
# zfs set mountpoint=/TimeMachine tank/tm
# zfs set quota=2t tank/tm

たとえばこんな感じです。df で見るとこんな感じ。

# df -h | grep TimeMachine
tank/tm 2.0T 242G 1.8T 12% /TimeMachine

※すでに242GB使用済になっていますが、これは Time Machine をアクティブにしてから1日半を経過した状態です。けっこうたくさん使いますね。

このあと afp.conf に Time Machine に見せるディレクトリとして記述するパスは、ここでは /TimeMachine になります。このディレクトリの owner は、あとで Mac 側で設定するアカウントに合わせておくと話が早いので、それ専用のアカウントを1つ作って chown しておきます。そして afp.conf に以下を追加。

[Time Machine]
path = /TimeMachine
time machine = yes

rc.conf に以下を追加し、

dbus_enable=”YES”
avahi_daemon_enable=”YES”
avahi_dnsconfd_enable=”YES”
netatalk_enable=”YES”

システムを再起動するか、以下のように手動で起動すれば、Netatalk が使えるようになります。

# service dbus start
# service avahi-daemon start
# service avahi-dnsconfd start
# service netatalk start

前述の df の出力のように、Time Machine が順調に ZFS 領域を消費しています。

7年半ぶり二回目

続けて楽器ネタを。

2005年秋、コンクール大阪遠征の際に、帰りの飛行機までの空き時間に、神戸の某G楽器でうっかり買ってしまった Hirsbrunner HBS-510。気がつけばもう7年半も前になります。先日、3番と4番の上側の抜差管が固着していることに気づいたので(おい)、新大久保で対処方法を教えてもらったのは前述のとおりです。いや、3,4番管は下側にもスライドがあるので、チューニングはこちらでもできるのですよ(しどろもどろ)

心を入れ替えまして、G楽器でたくさん貰った付属品の袋からグリスクリーナーなるスプレーを発見し、次にスライドグリスHARD/SOFTをそれぞれ1本ずつ発見、ついでにロータリーオイルとスピンドルオイルも発見しました。

順番に管を抜き、まずはグリスクリーナーを吹き付け洗浄。拭き取った布は放送禁止レベルの色合い。いや放送しませんけど。きれいになったらスライドグリスSOFTを丁寧に塗ります。差し込んだときにはみ出るグリスもきれいに拭き取り。これまた放送禁s(ry

これを主管と枝管あわせて8本に施術しました。やれやれ。スライドグリスHARDとロータリーオイルとスピンドルオイルが未開封なのは仕方ありません。

ことのついでに、黒ずんできていたマウスピースの漂白なども。適当な鍋で湯を沸かし、そこにアルミフォイルを適当に入れ、ターゲットのマウスピースを適当に入れ、重曹を適当に入れ、しばらく適当に茹でると、なんということでしょう、マウスピースが触れないほどの熱さに!(あたりまえ)

黒いのは硫黄と反応して硫化銀になったからなので、銀よりもイオン化傾向の強いアルミニウムと、重曹のナトリウムや水の力を借りて、銀から硫黄を引きはがす作戦です。アルミニウムに拒否権は無いのでうまくいきますが、うっかりアルミ鍋を使うと(ry

ハンスホイヤー

某新大久保の某楽器店(笑)にて、年度初め恒例のセールと楽器選定会が開催中とのことで、ちょうどホルンを新調したいと思っていた三児の母(およびその三女)を連れて新大久保へ。ついでに枝管が抜けなくなっていた(汗)私の HBS-510 も見てもらおうと、某武蔵小杉経由で。東名川崎ICを降りて武蔵小杉界隈までは順調でしたが、そこで楽器を拾って、用賀からC2に入ろうと思ったら事故で大渋滞orz 仕方なく一般道で向かい、選定の予約時間開始ぎりぎりでの到着でした。

B1Fのホールにずらりと並んだホルンを、日フィルの村中さんのアドバイスのもと、次々と試奏。売り出し中の Wenzel-Meinl 205/105 や定番の Alexander 103、やけに高い Thein なども試した中、Willson および HansHoyer との相性が良かったので、そこに絞ってさらに吹き比べ。特に相性の良かった HansHoyer 801MAL を2本出してもらって、より気に入ったほうの1本を購入しました。

あっさり決めたように見えますが、じつは13:00から選び始めて、最終的に決めたのは16:00ごろでした。その間、別の部屋で私の Tuba の枝管を抜いていたり、ついでに新しいマウスピースをいくつか試したり、さらについでに会社のバンドの Tuba のメンツが来ていろいろ吹いたりしていたのです。枝管のスライドが固まってしまったときの抜き方を教えていただきました。これで安心です(というか普段からグリスをちゃんと塗ろう)

日本だと、アマチュアでも「ホルンはアレキサンダー」的な風潮があって、たしかにとてもいい楽器なので、今回も当初はそれを想定していました。なので、予算的にはちょうど100万円ぐらいのつもりでいましたが、結果的にはだいぶ安く済みました。

楽器選びは、奏者との相性が最重要なので、やはり実物で(その個体で)音を出してみないとわかりませんね。

今まで使っていた楽器が、ヤマハ YHR-864 というわりとレアなモデルで、発売当時は「アレキモデル」と言われていたようです。巻き方は、クルスペでもガイヤーでもないヤマハオリジナルですが、自称のとおりアレキ103寄り(≒クルスペ寄り)の仕組み。型番に D が付かない、つまりはベル一体型。仕上げはノーラッカーです。

これに対して、ハンスホイヤー801は、ガイヤー巻き/ベル分離型/ラッカー仕上げと、まるで正反対。それでも選定会で吹いた20台近いモデルの中で一番相性が良かったのですから、わからないものです。まあ、一般にガイヤータイプのほうが軽くて楽に吹けるので、単に年齢とともに体力が落ちたからという要素もあるとは思います(^^;

VirtualBox

Mac mini の環境を少しずつ整えています。こういう新しいOSを味わうお楽しみは、できるだけ長い時間をかけてじっくりとですね(以下略

Mac OS X は(当然ながら) UI がとても良くできているので、長いこと Windows に慣れていた人が移住しても、基本的な生活には困りません。ですが、まったく同じアプリケーションが揃っているわけではありませんし、Windows も XP と 7 は良くできた OS ですので、この2つは Windows 環境も残しておきたいところ。

そうなるとデュアルブート(Boot Camp)では足りませんし、そもそもロマンが足りません(笑)ので、必然的に仮想環境を選択することになります。

2013年現在、Mac OS X をホストとする仮想環境の選択肢は主に3つ:

このうち前2つは有料の製品です。それぞれ特色がありますし、有料といってもそれほど高額なわけではありませんので、できれば全部試したいところなのですが、まずはお手軽に、無料の VirtualBox を使うことにします。

VirtualBox の素性は wikipedia などを見ていただくとして、結論としてはとても快適に仮想 Windows を使えています。手元の Mac mini が、Core i7 (4C/8T), 16GB RAM, FusionDrive(1TB HDD + 128GB SSD) なので、サクッと

  • Windows 7 (64bit) / 2Threads / 4GB / 100GB
  • Windows XP (32bit) / 1Thread / 2GB / 50GB

の2ゲストを起動しています。これでもまだまだ余裕があるイマドキな Mac mini のパワーたるや。それぞれのゲスト用に用意された Extension Pack / Guest Additions をゲストOSに追加インストールし、まったく快適に(リアル Pentium 4 よりずっと高速に)動いています。

そんなわけなので、もう VMware Fusion と Parallels は試さなくていい…かな…(笑)

タグに ZFS を振っていますが、これは Time Machine のストレージとして、Netatalk on ZFS on FreeBSD を用意しているから。例の2TB×6のRAID-Zです。次のエントリはこのあたりの話を。