ニッコク

ニッコクこと日本国語大辞典。初版は20巻+別冊1巻で45万項目75万用例、第二版は13巻+別冊1巻で50万項目100万用例という、他に類を見ない大型日本語辞典です。一般的な家庭には、価格もさることながら置き場に困るという意味でも手を出しにくい辞書です。

そこで項目をより厳選した小型版として、初版には1冊版25万項目の「小学館国語大辞典」が、第二版には3冊版30万項目の「精選版日本国語大辞典」が、それぞれ作られています。2013年現在では第二版、および精選版が現行版ということになります。

初版のほうは1972年から1976年の5年間にわたって刊行され、それをもとにした1冊版の小学館国語大辞典は1981年に刊行されています。当時はまだ今のような高性能・大容量のコンピュータシステムは無く、活字を組んで印刷するという今となっては考えられない手間をかけて作られています。1冊版は25万項目を収めるため、用紙は極力薄く、文字は極力小さく、なんと5段組でぎっちりと、2,600ページにわたって文字が詰めこまれている体裁です。このため32年前にして定価8,800円という高価な辞書でしたが、ありがたいことに今、この本の古書が1,000円程度で買えるのです。

(リンクは1988年に出された新装版です)

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