空間効率
去年の6月に618Lの冷蔵庫を購入し、たいへん便利に使っています。
この冷蔵庫、東芝 GR-F62FX は、2013年2月の販売開始でしたので、我が家では発売から4か月後ぐらいのときに買ったことになります。国内家電メーカーの冷蔵庫の新製品は、毎年だいたい8月付近に発表され、9月,10月から流通が始まるパターンが多いですが、このモデルは何かの事情で販売開始が数か月遅くなったようです。つまり、2013年販売開始ですが、世代としては2012年モデルになります。
その後、8月ごろに各社から2013年のラインナップが発表され、東芝の600Lクラスは前年ラインナップから予想されたとおり、ガラスドアを採用した GR-G62FXV になりました。FXVシリーズは、私がFXシリーズで最も気に入っている機能「スマートタッチオープンドア」を外し、そのかわりにガラスドアを採用したという、外観デザインにウェイトを振ったモデルです。この2つのポイントが排他になってしまった理由は、FXシリーズのステンレス鋼板ドアは、ドアボタンを埋め込むための穴を開けることが容易だったのに、FXVシリーズのガラスドアにはそれが容易ではなかったという、製造技術・コスト上の背景が垣間見えます。
そんなわけで、ドアボタン付き600Lクラスは GR-F62FX で最後になってしまうのだろうと推測し、これは大事に使わなければと思っていたのですが、なんと2014年のラインナップで GR-H62FX が発表されました。直系の後継モデルです。というかほとんど F62FX そのものです。ドアボタンも同じ形状です。この先祖返りはつまり、便利な機能を外してまでデザインを優先したFXVシリーズが、購買者には不評だったということになりますね。
しかし、ガラスドア自体が無くなってしまったかというとそうではなく、そこは工夫のしどころで、FXシリーズの物理的なドアボタンに替えて静電式センサーを採用することで、FXシリーズと同等な「タッチオープンドア」機能をガラスドアで実現したFVシリーズが同時に発表されました。FVシリーズはこれに加えて、断熱材の性能を上げることで壁を薄くして、その分で内容量を増やした「マジック大容量」を謳っています。最上位の GR-H610FV は、幅685mmでありながら605Lを収納します。
この、壁を薄くして内容量を稼ぐという流れは、三菱電機が2013年モデルで先行していたものです。おそらくは、パナ・日立・シャープもこの流れに追従してくるでしょう。しかしこの流れには、カタログスペックとして「685mm幅なのに600L」という数字を書きたいという狙いも透けて見えます。実際、これらの「スリム型600Lモデル」は奥行きが730mm以上あり、幅より奥行きが大きいため、数値ほどには量が入らない傾向があります。とはいえ、日本の住宅事情により、これより幅の大きい、たとえば750mm幅のモデルはあまり売れません。なので、各社とも最新技術を最初に採用するのは685mm以下のモデルになります。
ということで本題ですが(前置き長すぎです)、我が家は田舎なのでw、750mm幅まではキッチンに設置できます。願わくば、東芝のご担当部門におかれましては、2015年モデルあたりから、750mm幅で壁を薄くした、650~700Lクラスの冷蔵庫をラインナップに加えていただけるとありがたいです。ええ、期待しています。予想型番は GR-J670FV あたりでしょうか。I は1やlと見間違いやすいですからね。ええ。
以下、2年のブランクを感じさせない、ほぼそのままの2製品です(笑)
などと、テレビCMに大泉洋さんが出ていたので、つられてこのような記事を投げてみました。(デデン)