船旅2020
2年前の北海道に続き、四国へ船旅をしてきた記録など。そういえば北海道内の話をすっかり書き忘れている…。このときの道内編を簡潔にいえば、苫小牧FT→小樽散策→定山渓(泊)→旭山動物園→剣淵の親戚宅→定山渓(泊)→札幌市内ぐるぐる→苫小牧FT といったところです。道内だけで1000kmぐらい走った計算です。でっかいd(ry
寝ているあいだにクルマごと運んでくれるし、船室も個室で綺麗だし、展望大浴場も気持ちいいし、クルマ1台に5人乗って移動するなら安く済むし、そもそも船旅の非日常感・のんびり感が楽しいし、ということでフェリー旅推しフェーズに入っているのです。このコロナ禍においては、鉄道・航空機よりも船およびクルマ移動のほうが低リスクということもあります。行きは東京有明から徳島へ船中泊、陸路で四国を西へ横断し、道後温泉の茶玻瑠に2泊、帰りは愛媛から大阪へ再び船中泊、大阪からの残り行程は陸路という4泊5日。いずれも、GoToトラベルなんとかが発表される前に予約を済ませていたのでした。
1日目
4-5月の休校の影響で、子供たちの学校の終業式が8月にずれ込む一方で、職場の夏季休暇がオリンピック対応で早まっていたことはそのまま継続であったため、家族の夏休み日程が偶然重なったのでした。ということで、終業式当日の夕方に出発して、19:30に有明から出航するオーシャン東九フェリーで徳島へ向かうプランを選択。新しい道路の開通ラッシュもあり、新しい道を選んで通るよくばりルートで有明に向かいました。
行程1-1:
厚木IC–[E1東名]–横浜青葉JCT–[K7北西線]–[K7北線]–生麦JCT–[K5大黒線]–大黒JCT–[B湾岸線]–臨海副都心IC–東京FT
この日の船は「フェリーどうご」。姉妹船の「びざん」「しまんと」「りつりん」と合わせて4隻のうち3番目に建造された船で、帯カラーは愛媛のオレンジです。新造からまだ4年経っておらず、とても綺麗な状態でした。豪華な太平洋フェリー「いしかり」「きそ」と比べてしまうと物足りない感はありますが、窓つき4人個室にクルマ1台の運搬を含めてこの料金なら充分な設備。この航路は積載物の90%以上がヘッドレスのトレーラーとのことで、ドライバーが船に乗らない特性のため、シンプルな構成になっているようです。船の構造としても、このクラスは2軸推進が多いところ、あえて1軸推進でシンプル・省エネ化。いわゆるモーダルシフトに最前線で適応した形です。
18:00にクルマごと乗船し、荷物を客室に運んだら、さっそく展望浴場でさっぱりと。徳島港には13:05到着予定で、朝食分までの食糧は自宅から持ち込んでいます。梅雨明けの太平洋は極めて穏やかで、朝までぐっすりでした。
2日目
朝風呂で再びさっぱりして、午前中はのんびりと船内にて。午後になり、徳島港へは定刻に到着、いざ四国の地へ。2日後に愛媛の東予から再びフェリーに乗るまでは陸路となります。
行程2-1:
徳島FT–[R11]–徳島IC–[E32徳島道]–[E28神戸淡路鳴門道]–鳴門北IC
陸路と言いつつも、鳴門の渦潮を見るために、30分後には鳴門の港から再び小型の高速観潮船に乗っていたり。ちょうど大潮の時間帯で、激しい渦潮を間近で堪能できました。
行程2-2:
鳴門北IC–[E28神戸淡路鳴門道]–[E11高松道]–板野IC–[徳島県道1号]–藍住IC–[E32徳島道]–吉野川SA–[E11松山道]–松山IC–道後温泉
港に戻った後は一路西へ。一瞬だけ高松道に入って、板野ICですぐ降り、徳島道の藍住ICで乗り直しています。地図を見るとわかりますが、このほうが近道なのです。遅い昼食のために吉野川SAに寄りましたが、残念なことに広いレストランを含め、奥のハイウェイオアシスは大規模に閉店中。この状況では仕方ありません。しかし、手前のSA側のセブンイレブン併設フードコートは営業中だったため、ここで軽く食事。昼としては遅い時間帯であり、このあと道後温泉で豪華な夕食が待っているので控えめに。
四国の高速自動車道は全線でガラ空き状態でしたが、松山ICを降りた一般道にはクルマがたくさん。松山市中心部には路面電車が走っていますが、基本的にクルマがなければ生活できないと思われ、交通量は多いようです。路面電車と併走しながら、予定どおりに今日の宿「道後温泉 茶玻瑠」に到着。ここに2泊します。有名な道後温泉本館や、ハイカラ通りなどは明日のお楽しみとして、この宿の豪華な夕食と、屋上の露天風呂を堪能しました。
3日目
例によって朝も屋上の露天温泉へ。今日は今治へ出て、しまなみ海道サイクリングです。23年ほど前に、今は亡きフィリップ・ジョーンズさん(Philip Jones, 1928-2000)が来日され、アマチュア金管アンサンブルのイベントのゲストとして今治に来られたときに、私も勇んで参加するべく楽器を担いで今治に駆けつけた思い出があります。私たちのバンドがずばりPJBE編成だったので、クリニックのモデルバンドとして直接指導してもらえたなど、貴重な経験となったのでした。
今回は、サイクリスト憧れの地(らしい)しまなみ海道を、家族で走ります。今治側のサイクリング拠点であるところのサンライズ糸山で自転車を借り、来島海峡大橋を渡り、大島の道の駅「よしうみいきいき館」にて昼食休憩、大島の南西部を一周して再び橋を渡り戻ってくるコース。全行程25km、4時間半のサイクリングでした。これまた例によって、レンタサイクルの係のおじさんが気を利かせてくれて、その体格ならこれをと出してくれたのが、まだ1度も貸し出されていないらしい真新しいクロスバイク。タイヤまでピカピカ。サドルの高さをギリまで高くして、股下92cmに合わせました(笑)。サドル位置が高すぎて、画像では27インチに見えないところがポイント。前2段、後ろ9段の変速ギア、軽くて乗りやすい自転車でした。
サイクリングのあとは、日本食研さんの宮殿工場を見学…といきたかったのですが、残念ながら見学コースは休止中。外から建物を眺めるにとどまりました。往路の松山→今治は最短の内陸コース、帰路の今治→松山はやや遠回りの海沿いコースで。早めに道後に戻って、ハイカラ通り界隈を散策しました。道後泊の最終日です。
4日目
朝風呂、そしてチェックアウトの後、新居浜ICまで戻って別子銅山へ。住友系鉱山跡は、マイントピア別子というテーマパークになっています。ここでガイド付きのバスツアーに参加し、東洋のマチュピチュとも言われている天空の鉱山廃墟へ。標高1000m弱の山ですが、鉱脈は海面下1000mまで続いているそうで、じつに厚さ2000mの鉱脈。下の方は地熱で60℃に達するとかなんとか。さらに地下水の除去処理が追いつかず、採算が合わなくなったため閉山となったそうです。
行程4-1:
松山IC–[E11松山道]–新居浜IC–[一般道]–道の駅マイントピア別子–[一般道]–東予FT
旅行の楽しみのひとつ、地元のスーパーマーケットで目に新しい食材と夕食を買い込んだら、オレンジフェリーの東予港へ。20:00から乗船可能で、22:00出航、大阪南港に翌6:00amに着きます。クルマごと乗船したらさっそく展望浴場でさっぱりと。2年前に就航した全室個室の新しいフェリー「おれんじおおさか」にて、明日に備えて早めの就寝。
5日目
5:00amに起床し、例によって朝風呂へ。大阪南港へは定時の到着。6:15amにはもう下船できていました。ここで1回目のガソリン補給。いつも使っている宇佐美の出光ステーションが、大阪南港からすぐのところにありました。セルフの24hで、リッター価格も神奈川と同水準の119円/L。満タンにしましたが、たまっていたUsappyポイントを吐き出して、決済額わずか22円(笑)。たいへん助かります。
行程5-1:
大阪南港FT–[一般道]–法隆寺–[一般道]–東大寺–[E24京奈和道]–平等院–[一般道]–宇治東IC–[E88京滋バイパス]–瀬田東JCT–[E1名神]–草津PA–草津JCT–[E1A新名神]–亀山西JCT–新四日市JCT–[E1A伊勢湾岸道]–刈谷PA–豊田東JCT–[E1A新東名]–御殿場JCT–[E1東名]–厚木IC
ここからは陸路で神奈川へ。13時間ぐらいあるので、のんびり寄り道しながら帰ります。まずは東へ進んで、斑鳩は法隆寺へ。ちょうど7:00を過ぎたところだったので、コメダ珈琲法隆寺店にてモーニングセット。8:00から開いた法隆寺を見学したら、続いて奈良県庁近く、大きな大仏で有名な東大寺へ。この日は異様に暑かったのでささっと見ただけでした。
東大寺をあとにして、京奈和道に乗って京都は宇治方面へ。新名神のこのへんはまだ開通していないので、京滋バイパスを使って東へ帰ります。しかしナビによるとこれから通る予定の区間が渋滞とのことで、もっと東のICから乗ろうと一般道に降りました。ここで宇治東ICに向かう道すがらに10円硬貨で有名な平等院があることに気付き寄り道など。暑いのでクルマに乗ったまま門の外から眺めて、渋滞が解消した京滋バイパスに宇治東ICから進入し、草津PAにて遅めの昼食。
カーナビの地図更新が2018年で止まっているため表示されない(笑)新名神の新区間を経由して、いつもの伊勢湾岸道刈谷PAハイウェイオアシスに寄って煎餅を買い込んだら、あとは新東名でひたすら東へ。
大きな渋滞もなく、地元のいつものICで降りた後、いつもの宇佐美で2回目のガソリン補給。まだ余裕がありましたが、ここはフルサービスなので、長旅後の窓拭きをお願いするついでに。ODOメーターからは、今回の走行距離が約1200kmと出ました。満タンで700km走れるので、給油1回で帰ってこれますね。長距離フェリーすごい。
さらについでに、いつもの地元スーパーで少し買い物をして、無事に帰宅となりました。