デジタルピアノ

2009年から使っている KORG LP-350 の赤いピアノが8年目になり、ぺダルまわりがギシギシ言い出したので、新しいピアノを物色しているところです。鍵盤やスピーカーはまだまだ元気で、ペダルも整備すれば静かになりそうな気もしますが、例によって8年の間に各メーカがどれぐらい進化したかも気になります。LP-350は新品で5万円ぐらいと安かった割にはメンテナンスフリーでよくがんばってくれています。

進化の注目点はやはり鍵盤タッチ。グランドピアノのシーソー鍵盤の長さ・重さ・支点位置などの絶妙なバランス、先人の知恵の結晶といえる構造には一日の長があるわけで、それを踏まえて現代の技術をどう入れ込むかがポイントです。家の立地や間取りなどの諸条件がクリアできれば迷いなくグランドピアノを買いたいところですが、それはそれとして技術屋としてはやはり各メーカの技術の進化を見たい&応援したい面も(ry

国内5大メーカのデジタルピアノ製品のうち、2017年4月時点で注目している機種は以下のとおり。市場価格の高い順(予想含む)に並べています。

  • Roland Premium Home Piano LX-17
    • 45万円前後。
    • 2015年9月販売開始。
    • 定評のあるPHA-4鍵盤をさらに進化させたPHA-50鍵盤。
    • 白鍵の側面が木製、芯にあたる部分は樹脂製という複合素材。
  • CASIO CELVIANO Grand Hybrid GP-500BP
    • 39万円前後。
    • 2015年9月販売開始。
    • 高度な電子デバイス技術を持つCASIOの本気が見える。
    • ベヒシュタインとの技術提携というのも渋くて良い。
    • ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤(長い名前)は、白鍵だけでなく黒鍵も木製、土台(筬)まで木製という贅沢仕様。
  • YAMAHA CLAVINOVA CLP-685 (プレスリリース記事)
    • 32万円前後。
    • 2017年4月発表、販売開始は同6月予定。
    • CASIOの本気に触発されたのか、鍵盤アクション機構をじつに20年ぶりに刷新した、その名も「GrandTouch鍵盤」。
    • 白鍵は木製だが黒鍵は樹脂製らしい。
  • KAWAI CA97
    • 30万円前後。
    • 2015年2月販売開始。
    • グランドフィールアクションII鍵盤。
    • 白鍵黒鍵とも木製で、さらに象牙と黒檀の感触を再現する仕上げ。
    • 2017年後半ぐらいに新製品(CA99?)が出てくる可能性あり。
  • KORG G1 Air
    • 10万円前後。
    • 2017年3月発表、販売開始は同5月予定。
    • LP-350→LP-380 の系譜で、鍵盤はRH3のまま。
    • 白鍵黒鍵とも樹脂製。
    • センサー感度を上げ、強弱の表現が広がったらしい。

このうち、グランドピアノと同様のシーソー構造になっている鍵盤は、CASIOとKAWAIの2つ。RolandとKORGはシーソー構造ではないようですね。YAMAHAのGrandTouch鍵盤は、支点までの距離はグランドピアノに近くなっているとのことですが、シーソー構造かどうかは今のところ詳細不明。おそらくはAvantGrandシリーズとの差別化もあるので違う(シーソーではない)でしょう。

現時点での本命は CASIO GP-500BP、次点は KAWAI CA97(およびその後継機種)といったところですが、じっくり較べて決めていきます。

(2017-Apr-28追記) 上記のピアノを試奏できる店舗は、楽器店を含めそれなりにありますが、最も豊富なラインナップと広い売り場面積を持っているのは、じつは家電量販店だったりします。ということでヨドバシカメラで弾いてきたところ、やはり GP-500BP と CA97/CA67 が好印象。今すぐ買うなら GP-500BP かな。しかし G1 Air は10万円前後という戦略価格のようなので、少なくともこれの現物を確かめる5月中旬までは決められない。CLP-685は…高い割にあまり…という印象なので、6月を待つかどうかは微妙なところ。

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