万物理論

アインシュタインの相対性理論は、人間の目で認識できるマクロスケールの物理現象は説明できるのに、電子や中性子などのミクロスケールになると説明できなくなるところから、量子理論が組み立てられましたが、この2つの理論を統合することは、2010年8月の時点ではまだできていません。

その「万物理論」の候補としては、いわゆる超ひも理論やM理論などが盛んに研究されており、「エレガントな宇宙」などのおもしろい本も出ていますが、今回はそれをネタにしたSFのほうを。

私が初めて読んだイーガンの作品がこの「万物理論」です。冒頭はやや難解かもしれませんが、中盤以降の展開はじつに気持ち良く、一気に読んでしまいました。未来の世界の描写がじつに緻密で、そうそうこれぐらいなら実現していそう、というバランスも絶妙です。

これでイーガンファンになった私は、すぐにこの前作にあたる「宇宙消失」も読みました。本作とは直接の関連性はないものの、こちらも量子論がネタになっています。出版時期も近いですし、相対性理論・量子論からプロットを広げていったら、捨てがたい2本が形になってきたので、そのまま2つとも書いてしまったのかもしれませんね。

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