英英辞典

我が家の子供たちが学校で英語を習うときには、学校から推薦される辞書・辞典が「電子辞書」だったりするのかしら、などと先の話を想像してみたり。電子辞書もどんどん便利になるので積極的に利用しない手はないですが、紙の辞典は歴史が長い分、書籍ならではの工夫が随所にされていて、良い辞典は学習の幅が広がるようにできています。

なのですが、残念なことに英和辞典や和英辞典の多くでは、純粋に言語としての発音・文法などが記されているだけという場合がほとんどで、そこからあまり広がりません。その言語の背景にある文化を理解できれば、言葉のリズムを捉えやすくなって、学習も進むのになー。

そこで登場するのが英英辞典です。私が英英辞典のおもしろさに気付いたのは、じつは就職してからで、ご多聞に漏れずTOEIC絡みです。会話で意思を疎通することが目的なので、語彙はそれほどたくさん必要なわけではなく、英語圏ネイティブの小学生・中学生ぐらいのレベルで十分です。

ということで大型書店の洋書コーナーに行って、例によって片っ端から中身を見た挙句、二色刷りで絵がふんだんに使われていて、見出しの単語数も少ない(要するに子供向けの) Collins Cobuild New Student’s Dictionary (1997年版) を購入しました。たしか2,000円しなかったと思います。この辞典は、単語の意味を説明するときに、「もしあなたが○○なら~」という感じで、日常生活の場面をベースに、文節ではなく文章で説明しているのが気に入りました。その単語には直接関係のない、平易な、つまり英語文化圏で一般的な言い回しが使われており、自然にリズムを覚えることができます。

その Cobuild Dictionary シリーズに、Student’s より少し上の層を対象とした Advanced Learner’s という英英辞典があります。2010年8月時点の最新版は、2006年に発行された第5版です。全ページフルカラー印刷で、CD-ROMも付いています。見出しの単語数もぐっと増えて、ところどころにある説明のイラストも大人っぽくなっていますが、完全な文章で説明するところは同じです。

日本語タイトル(でも Advanced Learner’s とは書かれていないのが残念)の外箱と「使用の手引」がついた、この国内版のほうが安いというのは謎です。円高の影響?

それと、印刷物のフォントにこだわる(笑)私にとっては、見出しなど各要素のフォントの種類とサイズの選択センスの良さ(私の趣味に合う)も、わりと大きなポイントでした。

1 コメント

[…] それはそれとして、久しぶりに厚い本を買ってみました。2年前のこの記事に書いた Collins COBUILD Advanced Dictionary の実質的な第6版。英国 Collins 社と提携している、米国 Cengage Learning 社から […]

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