第30回記念演奏会

昨日(3/28)開催された第30回記念定期演奏会は、じつに楽しかったです。前回の創部50周年記念も総勢100人の出演者で大変盛り上がりましたが、今回は演奏者の規模こそ少ない(それでも70人ですが)ものの、さらにおもしろかったという感触です。
インフルエンザの影響で、選曲や演出が遅れ、つられて印刷物関係の作成も遅れ、しかも技術的難易度が極めて高い曲が入っていたため、演奏会の一週前まで漠然とした不安がありました。しかしそこからの伸びが驚異的でした。前日のリハーサルでは曲を返すごとに目に見えてサウンドがまとまっていきました。演出上の変更も多岐にわたって行われました。それらは本番当日の午前中にも及び、飛躍的に完成度が高まっていきました。強い上昇気流に乗っているような感覚で、そのまま午後の本番を迎えたのが良かったのかもしれません。毎回、演奏会の1曲目はまだ緊張がほぐれずに、固いサウンドでちょっと残念なことになる場合が多いのですが、今回は1曲目の「六宿」から全開で、絢爛豪華な響き。そのままの勢いで最後のアンコールまで突っ走れた感じがします。毎度のことながら、いや今回は特に、高校生のパワーに脱帽です。
演出面でも、生徒指揮者のコスプレと役者ぶり、終始落ち着いたトーンの男性MCが突然舞台中央に進み出てイケメン(笑)バリトン歌手に変身、そして高らかに歌ったあとは何事も無かったようにテンションの低いMCに戻る(というギャップを際立たせることに成功したと思ったら、歌い終わった安堵感からか残りの原稿を1ページ読み飛ばしてさらに笑いを取る奇跡もw)など、予想を超えるハマりぶりでした。
アンコールの「星条旗よ永遠なれ」は上昇気流の最高地点。直前が「カルメン」で、比較的金管楽器がスタミナを温存できたこともあり、最後のGrandiosoはテンポも音量もやや暴走気味。それがまたこの流れの締めにマッチして、じつに楽しい演奏会になったと思います。

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